放牧代码和思想
专注自然语言处理、机器学习算法
    愛しさ 優しさ すべて投げ出してもいい

《日语综合教程》第七册 第六課 自然と人間

目录

ヤドカリ


    10(ねん)ぐらい(まえ)の、(ぼく)にとってはひどく(ひま)(なつ)(よる)(みち)(ある)いていく1(ぴき)ヤドカリ(やどかり)[1] ()つけたことがあった。道路(どうろ)(すみ)[2] セカセカ(せかせか)[3] (ある)いては()()まり、ため(いき)をつくようなそぶりを()せてはまた(あゆ)みを(はや)めた。

    たぶんデパ(でぱ)()夜店(よみせ)[4] ()られたヤドカリ(やどかり)が、()われて[5] いた(せま)水槽(すいそう)[6] から()()したのであろう。大通(おおどお)[7] 横切(よこぎ)[8] 路地(ろじ)[9] ()がり、目的地(もくてきち)()かって一心(いっしん)[10] (いそ)いでいるようであった。どこに()こうとしているのだろう。(あと)をついていった。

   午前零点(ごぜんれいてん)東京(とうきょう)本郷(ほんごう)[11] (ある)いていたヤドカリ(やどかり)は、2時間後(じかんご)には湯島(ゆしま)[12] さしかかって[13] いた。その方角(ほうがく)[14] (ある)いていけばまもなく上野(うえの)[15] 、その(さき)浅草(あさくさ)[16] 、そして東京湾(とうきょうわん)[17] (はい)る。そうか、ヤドカリ(やどかり)(ある)いて(うみ)(かえ)るつもりなのか。アスフアルト(あすふあると)[18] (うえ)でため(いき)をつきながら、しかしその(あゆ)みは(はや)かった。(むか)()れてくれる(うみ)()ざして、(まよ)うことなく(みち)(いそ)いでいた。それはヤドカリ(やどかり)自由(じゆう)への逃走(とうそう)であった。

    あの(よご)れた東京湾(とうきょうわん)より、もう(すこ)マシ(まし)[19] (うみ)()れていってやりたいと(ぼく)(おも)(はじ)めていた。何度(なんど)躊躇(ちゅうちょ)[20] した(あと)で、そのヤドカリ(やどかり)(ひろ)()げた。(いえ)()れて(かえ)った。自由(じゆう)への逃走(とうそう)[21] 挫折(ざせつ)[22] させられたヤドカリ(やどかり)は、ひどく落胆(らくたん)[23] してしまったようであった。(えさ)()べずに(はこ)(すみ)しょんぼり[24] していた。

    翌朝(よくちょう)[25] 朝一番(あさいちばん)[26] 特急(とっきゅう)[27] (ぼく)はそのヤドカリ(やどかり)()れて()った。汽車(きしゃ)海岸線(かいがんせん)[28] ()てきて潮風(しおかぜ)[29] (つた)わってくると、まだ気落(きお)[30] していたヤドカリ(やどかり)は、にわかに[31] (さわ)がしくなってきた。ありったけ[32] (ちから)(ぼく)抵抗(ていこう)をした。千葉(ちば)館山(たてやま)[33] 下車(げしゃ)[34] して(すの)(さき)[35] ()きのバス(ばす)()る。以前(いぜん)によく()ったことのあった(ぼう)(そう)(はん)(とう)[36] 突先(とっさき)[37] 海岸(かいがん)()かった。

   海岸(かいがん)()つと、(なつ)太平洋(たいへいよう)(かお)りの(つよ)浜風(はまかぜ)[38] (ぼく)衣服(いふく)バタ(ばた)つかせた[39] 。かつてよくサザエ(さざえ)[40] ()りに岩場(いわば)[41] まで()ると、ヤドカリ(やどかり)[42] 渾身(こんしん)(ちから)()(しぼ)って(ぼく)()()(ひろ)げた。そうして(いわ)(うえ)へと()()りていった。(からだ)じゅうに(なみ)()びて、岩陰(いわかげ)[43] (かく)()っていった。

   (ぼく)砂浜(すなはま)(らっ)()(せい)[44] (はたけ)横切(よこぎ)[45] 松林(まつばやし)[46] (ある)いて、国道(こくどう)[47] にと(もど)ってきた。バス(ばす)()り、汽車(きしゃ)()って東京(とうきょう)(かえ)る。もしかすると(おも)(から)[48] 背負(せお)って(うみ)へと(いそ)いでいたヤドカリ(やどかり)健康(けんこう)(はし)りに()きることへの(まよ)うことなき逃走(とうそう)[49] に、(ぼく)(すこ)しだけ羨望(せんぼう)[50] (おも)いを()っていたのかもしれなかった。

   (むか)()れてくれる(うみ)()ざして(はし)っていく、それは(ぼく)たちがすでに(うしな)ってしまった(たくま)しさであるように(おも)えた。(ぼく)たちはいつごろから、()きようとする衝動(しょうどう)をこれほどまでに(うしな)ってしまったのであろうか。まるで()きることが(あこが)れではなくなってしまったようだ。


 [1]やどかり【やどかり】

〈動〉寄居蟹,寄居虫

 [2]隅①【すみ】

【名】

1)角落。(囲まれた区域のかど。)

△かばんを部屋の隅に置く。/把皮包放在屋角。

△隅から隅まで捜す。/找遍了各个角落。

△都会の片隅。/大城市里的一个角落。

△この辺は隅から隅まで知っている。的情况一清二楚。

△重箱の隅をつつく。/得的事刨根底;吹毛求疵;牛角尖。

2)不是当中。(場所の中央でないところ。)

△おや、あなたもなかなか隅に置けないね。/哎呀,没想到您真有两下子哩!

 [3]せかせか①【せかせか】

【副】

急急忙忙,慌慌张张(動作·態度が忙しそうで落ち着きのないさま。)

△中年の婦人がせかせかと店に入って行った。/一个中年女急急忙忙地了商店。

 [4]夜店◎【よみせ】

【名】

1)夜儿,夜市。(夜間、路上で物を売る店。)

△夜店を出す。/儿。

△夜店をひやかして歩く。/逛夜市。

2)夜店,妓院。(遊郭で、夜間見世を張ること。また、その見世。)

 [5]飼う①【かう】

【他·一

养,养。(飼養する。)

△牧場で羊を飼う。/在牧养羊。

 [6]水槽◎【すいそう】

【名】

水槽;水槽,水箱。(水を蓄えておく入れ物。)

△ガラス張りの水槽に熱帯魚を飼っている。/在玻璃水槽里养着热带鱼

 [7]大通り③【おおどおり】

【名】

1)大道,大路,大街,(大)路。(道幅の広い通り。)

△大通りや路地。/大街小巷。

△大通りのつきあたり。/大街尽

△大通りを横切る。/横过马路。

△横町から大通りに出る。/从胡同走上大街。

2)(町中の)主要街道。(本通り。)

△平和大通りは広島県広島市のメインストリートの一つです。/平和大道是广岛县广市的主干道之一。

3)(个地方)商街,物街。(商店街。)

△地方部では商店街などを大通りと称している場合がある。/局部地方会把商街称「大通り」。

 [8]横切り【よこぎり】

【名】

横跨,亦作「よこきり」(「よこきり」とも,道などをよこぎること。

 [9]路地①【ろじ】

【名】

1)胡同,小巷;弄堂『方』。(家と家との間の狭い通路。)

△路地裏にすむ。/住在小巷里。

△行き止まりの路地。/死胡同。

△路地口。/胡同口。

2)甬道胡同;小巷;(内,庭院的)通道;茶室的院子。〔門または庭の。〕

 [10]一心③【いっしん】

【名】

1)同心,心,一条心,一个心眼儿ge(二人以上の人が心を一つにすること。

2心,一心一意。(一つの物事に集中した心。専心。)

△一心に本を読む。/读书

△一心に傾聴する。/听。

△人の一心ほど恐ろしいものはない。/天下无事,只怕有心人。

△彼女は一心に英語の勉強をしている。/她心致志地学

3)佛教,一心。唯一绝对之心,作万象根源之心。(〔仏〕 唯一絶対の心。すべての現象の根源としての心。真如。)

 [11]本郷【ほんごう】

【日本地名】

 [12]湯島【ゆしま】

【日本地名】

 [13]差し掛かる④◎【さしかかる】

【自·一

1)来到,到,靠近,路〔その場に来る。〕

△汽車がトンネルへ差し掛かる。/火就要开隧道。

△船が海峡にさしかかっている。/船正在驶进海峡。

△峠に差し掛かると雨が降ってきた。/来到山上的候下起雨来了。

2)逼近,近。〔まぎわになる。〕

△約束の日がさしかかってきた。/定日期迫近了。

△そろそろ雨季に差し掛かる。/不久就要到雨季。

3)垂罩在……上shang。〔かぶさる。〕

△木の枝が塀にさしかかっている。/枝垂上。

 [14]方角◎【ほうがく】

【名】

1)方位。(方位。

△南の方角。/正南方位。

2)方向。(方向。進路。向き。)

△方角違いの方へ行く。/走方向。

△火事はどちらの方角だ。/失火是在哪个方向?

△私はよそへ行くといつも方角がわからなくなる。/我一出是分不清南西北。

 [15]上野◎【あがの】

【名】

日本地名。(日本の地名。福岡県田川郡福智町。)

△上野焼。/福冈县上野的陶器。

 [16]浅草④【あさくさ】

【日本地名】

京市内传统气息很的商区。(東京都台東区の一地区。浅草寺の周辺は大衆的娯楽街。)

 [17]東京湾【とうきょうわん】

京湾,是一个位于日本关地区的海湾,因与京接壤而得名。古称江湾。

 [18]アスフアルト【あすふあると】

 [19]増し◎【まし】

【名·形

1)增,增加,增多。〔増すこと。〕

△支出が月に2割増しになる。/一个月支出增加二成。

△日増しに暖かくなる。/一天比一天暖和起来。

△増し払い金。/附加付款;追加付款。

△増し賃。/另收用,追加

△増し時間。/增加的时间,超

2)(比)好〔〕些,(与其……)不如(宁可)……;胜过于。(他と比べて勝っていること。)

△ないよりは増しだ。/有于无。

△こんなものなら,ないほうが増しだ。这样西,不如没有〔没有反倒好〕。

△どっちもどっちだが,まだこのほうが増しだ。/两个都不怎么,但个好些。

△出かけるよりも家でテレビを見ているほうが増しだ。/与其到外,不如在家看电视

△もっと増しな服はないのか。/有没有更好一点的衣服?

△もう少し増しなことを言え。/你再点象

 [20]躊躇①【ちゅうちょ】

【名】【自·三

踌躇,犹豫(ためらうこと。ぐずぐずすること)。

△躊躇なくおこなう/断然行。

△そのことを言いだすのは多少の躊躇があった/出那件事多少有过顾虑

△いささかも躊躇することなく承知した/毫不犹豫地答下来。

△彼は帰ろうか帰るまいかと躊躇した/是否回去,他犹豫不决。

 [21]逃走◎【とうそう】

【名·自·三

逃走,逃跑。(逃げること。)

△逃走をくわだてる。/企逃跑。

△逃走経路。/逃走路线

 [22]挫折◎【ざせつ】

【名·自·三

挫折,失。(中途でくじけ折れること。)

△いくたびも挫折感を味わう。/多次感到灰心气。

△どんな困難にあっても挫折しない。/尽管碰到什么的困也不气

△相手の計画を挫折させる。/挫败对方的划。

△彼は一度の失敗で挫折するような人じゃない。/他不是那种因一次失就会失勇气的人。

 [23]落胆◎【らくたん】

【名·自·三

灰心,气。(失望してがっかりすること。)

△落胆の色が濃い。/沮的情绪毕露。

△ひとりっ子に死なれて彼は落胆している。/他独生子死去而沮

 [24]しょんぼり③【しょんぼり】

【副·自·三

孤零零(地)(de),垂头丧气,无精打采。(元気がなく、さびしそうなさま。)

△しょんぼり立っている。/无精打采地站着。

△彼はしょんぼりと帰ってきた。/他垂头丧气地回来了。

 [25]翌朝◎【よくあさ】

【名】

第二天早晨,次日早晨。(翌日の朝。あくるあさ。)

△翌朝早く出発した。/第二天早上很早就出了。

 [26]朝一番【あさいちばん】

一大早,大清早;早上第一件要做的事(口中可省略也可以略 朝一(あさいち)

 [27]特急◎【とっきゅう】

【名】

1)特快,特。〔「特別急行」の略。〕

△特急の停車駅。/特快列站。

△特急で東京へたつ。/坐特快上京去。

△特急券。/特快票。

2)火速,赶快。〔特に急ぐこと。大至急。〕

△特急でお願いします。/火速盼。

 [28]海岸線◎【かいがんせん】

【名】

1)海岸线。(陸と海との境界線。)

△海岸線は、波による侵食、堆積作用、地殻運動による隆起と沈降、海水準変化などによってその位置が変化しやすい。/由于受到海浪的侵、堆作用以及因地壳运生的隆起或是沉降,海岸线的位置化。

2)沿海线。(海岸に沿った鉄道線路。

△神戸市営地下鉄海岸線。/神的地下沿海线

 [29]潮風②【しおかぜ】

【名】

。(海から吹く塩けを含んだ風。)

△潮風が吹いてくる。/吹来阵阵

 [30]気落ち◎【きおち】

【名】【自サ】

;

 [31]俄に【にわかに】

突然,忽然。

にわかに暑くなった。/突然起来了。

 [32]ありったけ◎【ありったけ】

【名】

全部,一切。(あるもの全部。ある限り。)

△ありったけの力を出す。/拿出全副力量。

△ありったけぶちまける。/全都出。

 [33]館山【たてやま】

【日本地名】

 [34]下車①【げしゃ】

【名】【自サ】

。(汽車·電車·自動車などの乗り物から降りること。降車。)

△この駅で下車するのですか。/在个站下车吗·

△下車前途無効。/下后(票)作

△下車ボタン。/下

 [35]洲崎【すざき】

【日本地名】

 [36]ぼうそう‐はんとう【房総半島】バウ‥タウ

千葉県の南半部(安房?上総)をなす半島?東と南は太平洋に面し(外房)?西は三浦半島と共に東京湾を抱く(内房)?海岸は国定公園?

 [37]突先◎【とっさき】

【名】

尖端。()

 [38]浜風【はまかぜ】

,,.【名】

上的;

 [39]衝く◎【つく】

【他·一】(「突く」とも書く)

1、扎、刺、戳、、叉、盖、冲。以棒状物的端瞬猛推,亦指刺去。(棒状の物の先端で瞬間的に強く押す。または、突き刺す。)

△指先で衝く。/用指尖戳。

△銛で衝く。/用叉叉。

衝き飛ばす。/冲

2)攻,冲方的弱点等。(相手の弱点などを攻める。)

△敵陣を衝く。/冲击敌阵

3)冲、刺、烈刺激内心或感器官。(心や感覚器官を鋭く刺激する。

△鼻を衝く匂い。/鼻的气味。

 [40]さざえ①【サザエ】

【名】

螺,拳螺,海螺。(リュウテンサザエ科の巻き貝。北海道南部から南の暖流の影響を受ける岩礁に分布。貝殻は殻高約10センチで厚く、こぶし状をなし、太いとげのような突起をもつものが多い。

△さざえの壺焼き。/在壳里烤的海螺。

△サザエさん。/海螺小姐。谷川町子的同名四格漫画,最开始连载1946年。其同名画是一部寿的日本国民画,从开播至今已有近40年,依然保持着每周20%左右的高听率。(長谷川町子による日本の漫画、およびそれを原作とするテレビアニメ。また、その主人公である「フグ田サザエ」の呼び名である。

 [41]岩場【いわば】

岩石多而裸露的地方

 [42]やどかり【やどかり】

〈動〉寄居蟹,寄居虫

 [43]岩陰【いわかげ】

【名】

岩石后方或者下方被遮住看不的地方。(岩の後ろや下に隠れて見えない所。岩がくれ。

 [44]落花生③◎【らっかせい】

【名】

〈植〉落花生,花生;花生米,花生仁。(ナンキンマメの別名。

△落花生油。/花生油。

 [45]横切り【よこぎり】

【名】

横跨,亦作「よこきり」(「よこきり」とも,道などをよこぎること。

 [46]松林【まつばやし】

【名】

;松林【日本地名】

 [47]国道◎【こくどう】

【名】

国道。公路。(全国的な幹線道路網を構成し、都道府県庁所在地や重要都市を連絡する道路。政令で指定される。一般国道と高速自動車国道とがある。

△京浜国道。/京京横滨间的)公路。

 [48]殻②【から】

【名】

1)外壳,外皮。(中身のなくなったもの。)

△缶詰の殻。/罐盒。

2)外皮,壳。(外部を覆っている固いもの。)

△卵の殻。/蛋皮,蛋壳儿。

△くりの殻。/栗子皮。

△貝の殻。/壳儿。

△もみ殻。/稻壳。

3,外皮,皮。(内部の空虚となった外皮。)

△へびの殻。/蛇

△せみの脱け殻。/蝉

△せみが殻から抜け出る。/蝉从外壳儿里脱出。

4)独自的空。(独自の世界。)

△自分の小さな殻に閉じこもる。/把自己关在小房里。

 [49]逃走◎【とうそう】

【名·自·三

逃走,逃跑。(逃げること。)

△逃走をくわだてる。/企逃跑。

△逃走経路。/逃走路线

 [50]羨望◎【せんぼう】

【名·他·三

羡慕,羡。(うらやましく思うこと。)

△仲間の羨望の的となった。/成了伙伴所羡慕的象。

△他人の羨望を集める。/人的羡慕。

△羨望に堪えない。/不羡慕之至。

△羨望のまなざしで見る。/用羡慕的眼光看。

知识共享许可协议 知识共享署名-非商业性使用-相同方式共享码农场 » 《日语综合教程》第七册 第六課 自然と人間

评论 2

  • 昵称 (必填)
  • 邮箱 (必填)
  • 网址
  1. #2

    这里缺少了半句,第二页 もしかすると、こんな暮らし方を、文明の発達度が低い証というのかもしれない。

    someiyoshino1年前 (2022-11-09)回复
  2. #1

    不错

    凡人4年前 (2019-11-13)回复

我的作品

HanLP自然语言处理包《自然语言处理入门》