だが、その「まあまあ」も感嘆詞としても使われるのだからなんともややこしい[1] 。例えば、「まあまあ、それはよかった!」、あるいは、「まあまあ[2] 、そいつはとんだ[3] 災難[4] だったねえ。」などというときの「まあまあ」は明らかに感嘆詞といってよかろう。
更に、「まあまあ」には、だいたい、という意味もある。「試験はどうだった?」ときかれて、「まあまあです」と言えば、だいたいできたということである。では、そのような場合のだいたいとはどの程度なのだろうか。国語辞典[5] によれば、「かなりの程度」と言うことだが、それなら、かなりとはどのくらいなのか、と更に理詰め[6] で追求[7] されればけっして明確には答えられない。あとは感じに頼るだけである。したがって、日本人の間で暗黙[8] のうちに了解されているその程度をつかまない限り、このような表現は正確な情報を伝え得ないと言うことになる。一体、その「程度」とは、どのくらいの程度なのか。
[1]ややこしい④【ややこしい】
【形】
复杂,麻烦;难办,很烦。(こみいっている。複雑でわずらわしい。やりにくい。)
△ややこしい話。/很烦琐的话(事情)。
△話がややこしくなってきた。/事情复杂起来了;事情麻烦起来了。
△そうなると問題がややこしくなるだろう。/那样一来,问题就会复杂起来吧。
[2]同情、
[3]とんだ◎【とんだ】
【連体】
(1)意想不到的,想象不到,想不到,没想到;意外的。(思いもよらない。とんでもない。思いがけない。)
△とんだ目に会う。/碰到意外的灾难〔飞来之祸〕。
△とんだ長居をして申しわけありません。/没想到呆了这么久,太对不起啦。
(2)严重;不可挽回的。(思いがけなく重大な。たいへんな。とりかえしのつかない。)
△お前はとんだことをしたね。/你做了一件大错事。
[4]災難③【さいなん】
【名】
灾难。意想不到的不幸事件。(思いがけない不幸な出来事。わざわい。難儀。災厄。)
△不慮の災難。/意外的灾难。
△災難にあう。/遇到灾难;遭殃。
△災難を免れる。/免于灾难。
△人の災難につけこむ。/乘人之危。
△とんだ災難だ。/真是意外的灾难〔不幸〕。
△災難だと思ってあきらめる。/认为是灾难以自慰。
△災難の先触れはない。/难不告而至。
[5]辞典◎【じてん】
【名】
词典,辞典;辞书。(いろいろな言葉を集めて一定の順序に配列し、その表記法·発音·語源·意味·用法などを記した書物。)
△ポケット辞典。/袖珍词典。
△漢和辞典。/汉日词典。
△辞典を引く。/查词典。
[6]理詰め◎【りづめ】
【名】
说理,讲道理。(どこまでも理屈でおしすすめること。理を言い立てて責めること。理屈詰め。)
△理詰めで追及する。/以讲道理的方式讯问。
[7]追求◎【ついきゅう】
【名·他动·三类】
追求。(どこまでも後を追いかけも止めること。)
△幸福を追求する。/追求幸福。
[8]暗黙◎【あんもく】
【名·自动·三类】
沉默,默不作声,缄默。(口に出しては言わないこと。黙っていること。)
△暗黙のうちに許す。/默认,默许。
△暗黙の了解。/默契。