そんなことがあって、またしばらくして、ある夕方、町から小川に沿うて1人だんだん上へ歩いていった。山陰線のトンネル[1] の前で線路を越すと道幅が狭くなって道も急になる、流れも同様に急になって、人家[2] も全く見えなくなった。もう帰ろうと思いながら、あの見える所までというふうに角を一つ一つ先へ先へと歩いていった。物がすべて青白く[3] 、空気の肌ざわり[4] も冷え冷え[5] として、もの静かさがかえってなんとなく自分をそわそわ[6] とさせた。大きな桑[7] の木が道端にある。向こうの、道へ差し出した桑の枝で、ある一つの葉だけがヒラヒラ[8] ヒラヒラ、同じリズムで動いている。風もなく流れのほかはすべて静寂の中にその葉だけがいつまでもヒラヒラヒラヒラとせわしく動くのが見えた。自分は不思議に思った。多少怖い気もした。しかし好奇心もあった。自分は下へ行ってそれをしばらく見上げていた。すると風が吹いてきた。そうしたらその動く葉は動かなくなった。原因は知れた。何かでこういう場合を自分はもっと知っていたと思った。
[1]トンネル◎【トンネル】
【名】【英】tunnel
隧道,隧洞;地道,坑道。贯通山腰或地下,供铁路,道路等通过而建造的洞穴。(山腹や地下を貫いて、鉄道·道路などを通すために設けた穴。)
△海底トンネル。/海底隧道。
△トンネルを掘る。/挖隧道。
△だいじなところでトンネルをしてしまった。/在紧要关头时让球从两腿中间滚过。
[2]人家①【じんか】
【名】
人家。(人の住む家屋。)
△人家が多い。/人家多。
△その地方は人家がごくまれである。/那个地方人家极稀少。
[3]青白い④【あおじろい】
【形】
(1)青白色。(白色の中にかすかに青みを含んでいる様子だ。)
△青白い月の光。/青(银)白色的月光。
(2)苍白。(恐怖や病気などで青ざめた様子だ。)
△彼は病気で青白い顔をしている。/他因为闹病脸色苍白。
△青白いインテリ。/白面书生。
[4]肌触り③【はだざわり】
【名】
(1)接触肌肤时的感觉。手感。(肌にふれるときの感じ。)
(2)接触时的感觉(印象)。(人に与える感じ。)
△肌触りが良い。 /手感很好。
△柔らかい肌触り。/柔软的感觉。
[5]冷え冷え◎【ひえびえ】
【副】【自动·三类】
冷冰冰,凉飕飕,心里孤寂,空虚。(冷えきっているさま。非常につめたく感じられるさま。むなしくさびしいさま。関係などの、つめたくよそよそしいさま。)
△冷え冷えした心境。/空虚的心境。
[6]そわそわ①【そわそわ】
【副·サ変自】
不镇静,慌张,坐立不安『成』,心神不定『成』。(態度や心が落ち着かないさま。)
△心配でそわそわしている/愁得坐立不安。
△遠足の前の日,うれしくてみんなそわそわしている/去郊游的前一天,大家高兴得坐卧不宁。
[7]桑①【くわ】
【名】
〈植〉桑,桑树.。(クワ科クワ属の落葉樹の総称。品種や変種が多い。葉は卵形でしばしば三~五裂する。雌雄異株または同株で、春、葉腋に淡黄色の小花を穂状につける。実は赤黒く熟し甘い。山野に自生し、また葉を蚕の飼料とするため栽植する。樹皮は黄色染料や和紙の原料、材は床柱や器具材とし、根皮は桑白皮(そうはくひ)といい、消炎·利尿·緩下薬に用いる。四木(しぼく)の一。[季]春。)
△桑の実。/桑葚。
△蚕に桑をやる。/用桑叶喂蚕。
[8]ひらひら①【ひらひら】
【名·副·自动·三类】
飘飘,翩翩,飘动,飘扬,飘荡,摆动。(薄くて軽いものが揺れ動くさま。)
△ちょうがひらひらと舞うように飛ぶ。/蝴蝶好似翩翩起舞地飞。
△紙ふぶきが風にひらひら散る。/纸屑被风吹得纷纷飘落。
△赤旗が風にひらひらなびいている。/红旗在随风飘扬。
△風でスカートのすそがひらひらする。/裙子下摆因风摆动。
阿婆主是不是一个一个词条查找粘贴过来排版好的 真的辛苦了 不知道还有没有机会看到第八九课www
足に毛の生えた大きな川がにが石のようにじっとしている 川字后面缺了一个字就是;蟹
应该是没缺的,川がに→川蟹 这样