竹とともに
竹を切って煮て、臼[1] でついて、柔らかい餅[2] にして、紙に漉いた[3] り、人形[4] を面にしたりして二十年たつ。何もかも[5] 竹で作った人形で物語を舞わせて[6] みようとの魂胆[7] からだが、やっているうちに、ものも言わぬ竹[8] ながら、何やかや教わるものが多い。一つは、この植物は、寒冷[9] 地の軽井沢[10] ではいくら植えても笹[11] になって竹に成長しなかったが、在所[12] の若狭[13] などでは、一年に親の背丈を越す新竹となり、ほうっておく と、藪[14] はジャングル[15] だ。そこで、工房[16] も最近は若狭へ移して、宅配便[17] で運んだ手間を省いている竹紙[18] は、なかなか味があって、素人が漉いたのでも、筆[19] ののりがいい[20] 、岩絵[21] の具のすばらしいにじみ[22] と鮮やかさも格別だ。だが、その紙も、筍[23] の皮、親竹の古いのなど、いろいろ取りまぜて[24] 漉かねばいいのができぬ。そこらあたりに、頑固[25] な個性があるような気がするのである。同じ繊維でも、若いのと親とでは人間でも違うように、うまく言えないが、まぜて[26] 一人前[27] の紙になるあたりがおもしろい。
若狭[28] あたりでは、ほとんどの家は適当[29] な藪[30] を持っていて、筍を食うことから始め、何やかや生活用具に、手近[31] なのは箸から、火吹き竹[32] 、洗い物かご[33] 、桑[34] 負い、野菜負い、うなぎ[35] 捕りのかごに至るまで、竹を使って親しんできた。だが今はほとんど村から竹細工師[36] は消えた。便利なポリエチレン[37] 製の容器[38] や、合成樹脂[39] の登場で、農家は洗い物受けのかごまで、ビニール[40] 製の、一色[41] か二色[42] かの量産品を愛用している。したがって、昔は、家の周りに干して[43] あったかごや道具に風味[44] を感じたのに、合成樹脂ではゴミみたいに思える。だが、人々はそれを使い捨てては新しいのを買っている様子だ。そして、持ち藪をジャングル[45] にしている。竹が泣いている。
[1]臼①【うす】
【名】
(1)臼。(つきうす。)
△臼でつく。/用臼捣。
(2)磨。(ひきうす。)
△臼で引く。/用磨磨。
[2]餅◎【もち】
【名】
年糕。(糯米を蒸して臼でついて、種々の形にまとめたもの。)
△餅をつく。/捣(制)()年糕。
[3]漉く①【すく】
【他动·一类】
抄。(溶かした原料を簀子(すのこ)の上に薄くのばし敷いて紙をつくる。また、パルプなどを原料にして紙をつくる。)
△紙を漉く。/抄纸,用纸浆制纸。
[4]人形◎【にんぎょう】
【名】
(1)娃娃,偶人;玩偶。(おもちゃ。)
△ママ人形。/发声娃娃。
△フランス人形。/洋娃娃。
△紙人形。/纸人。
△指人形。/布袋木偶。
△あやつり人形。/傀儡(戏)。
△どろ人形。/泥娃娃;泥偶。
△人形で遊ぶ。/抱着娃娃玩儿。
△どろで人形をつくる。/用泥作偶人。
△人形をあやつる。/耍偶人。
△机に人形を飾る。/在桌上放置偶人。
(2)傀儡。(かいらい。)
[5]何もかも④【なにもかも】
【名】
完全,一切。(どれもこれも。すべて。)
△なにもかも失った。/失去了全部。
[6]舞う◎①【まう】
【自動】
(1)飘荡,飞舞。(空を飛ぶ。空中を軽やかに動く。)
△雪が舞う/雪花飞舞;飘雪。
△空にとんびが1羽舞っている/一只鸢鹰在空中飞旋。
△ちょうが空を舞う/蝴蝶在空中飞舞。
△木の葉がひらひらと舞う/树叶随风飘荡。
(2)舞蹈。(音楽などに合わせて、軽やかに手足を動かす。)
△お神楽を舞う/耍狮子舞。
△音楽に合わせて舞を舞う/和着音乐节拍舞蹈。
[7]魂胆①◎【こんたん】
【名】
计谋,阴谋,企图。(心中ひそかに考える計画。)
△腹になにか魂胆があるにちがいない。/心里一定怀着什么阴谋诡计。
△なにをやらかす魂胆だろう。/到底在企图干什么·
[8]竹◎【たけ】
【名】
(1)竹(子)(zi)。(多年生常緑木本の総称。)
△竹製品。/竹器。
△竹かご。/竹筐,竹篮,竹轿子。
(2)竹制乐器。(竹製の管楽器である尺八の俗称。)
[9]寒冷◎【かんれい】
【名】【形動】
寒冷。(他の土地よりも平均気温が低くて、寒さが特に厳しく感じられる土地。)
△寒冷前線。/寒冷前线。
[10]軽井沢【かるいさわ】
【日本地名】
[11]笹【ささ】
【名】
(1)小竹,细竹,竹叶(イネ科タケ亜科の植物のうち小型のものの総称。)
△笹飴。/筱饴。(竹叶包裹的透明饴糖,新泻先上越市的名产。)
(2)家徽的一种。(家紋の一。笹の葉や枝をかたどったもの。)
[12]在所①【ざいしょ】
【名·自动·三类】
(1)住所,住的地方。(人の住んでいる所。物の在る所。ありか。)
(2)家乡,故乡。(生れ故郷のいなか。郷里。)
△妻の在所/内人老家.
(3)乡下,乡间。(村里。いなか。ざい。)
△在所育ち。/在乡间长大(的人)。
[13]若狭【わかさ】
【日本地名】
[14]藪①【やぶ】
【名】
(1)草丛,灌木丛。(雑草·雑木などの密生している所。)
△藪の中。/草丛中。
(2)竹丛,竹林。(竹の林。たけやぶ。)
△藪から突然、虎が飛び出す。/突然从竹丛中跳出一只老虎。
(3)庸医。(藪医者の略。)
(4)斜视。主观片面。(「やぶにらみ」の略。)
(5)荞麦面铺的一种。(蕎麦屋の1系統。また、藪蕎麦の略。)
△藪から棒に何を言う。/突然在说些什么啊。
[15]ジャングル①【じゃんぐる】
【名】【英】jungle
原始森林,密林,热带丛林。树木、蔓生植物、下草等密生的热带地区的森林。(樹木、つる植物、下草などが密生している熱帯地方の森林。)
△ジャングルにおおわれた地帯。/满是原始森林的地带。
△ジャングルを切り開いて進撃する。/砍伐密林进攻。
[16]工房◎【こうぼう】
【名】
工作室。(美術家·工芸家の仕事場。アトリエ。)
△毎日工房で彫刻を続ける。/每天都在工作室里不停雕刻。
[17]宅配便③【たくはいびん】
【名】
宅急便。(比較的小さな荷物を各戸へ配送する輸送便。荷主の戸口から届け先の戸口までの迅速な配達を特徴とする。)
[18]竹紙【ちくし】
(1)竹内的薄膜.
(1)竹内的薄膜.
(2)(中国)宣纸.
(3)雁皮纸.竹内的薄膜,宣纸,雁皮纸
[19]筆◎【ふで】
【名】
(1)笔,毛笔。(柄の先につけた毛に墨·絵の具を含ませて、文字や絵をかく道具)
△筆の軸/毛笔杆。
△筆で字を書く/用毛笔写字。
△筆に墨をつける/蘸墨。
△筆掛け/笔架。
△ひと筆書き/一笔写成;一挥而就。
(2)写,画;写的字,画的画儿;笔迹。(筆を用いて書くこと。また、書いたもの)
△これは雪舟の筆だ/这是雪舟X画的。
△彼女はなかなか筆が立つ/她精于笔墨;她笔杆儿上有两下子。
△原稿に筆を入れる/修改原稿。
(3)筆に任(まか)せる/信手挥洒,运笔自如。(勢いにまかせて思うままに書く)
(4)筆を入(い)れる/修改文章,增删。(添削する)
(5)筆を擱(お)く/搁笔,停笔。(文書を書き終わる)
(6)筆を折(お)る/无奈搁笔,不得已而停止文笔活动。(文筆活動をやめる)
(7)筆を下(お)ろす/第一次用新笔,使用新笔;动笔写字或文章。(書き始める)
(8)筆を加(くわ)える/添加,写入;修改文章,润色。(文章をなおす。また、書き加える)
(9)筆を染(そ)める/蘸墨写字;初次动笔。(筆に墨を含ませる;初めて書く)
(10)筆を執(と)る/执笔写字或画画。(書画·文章を書く)
(11)筆を投(な)げる/投笔,写到中途停下。(書くことを中途でやめる)
(12)筆を拭(ぬぐ)う/搁笔,辍笔,停止作画或写文章。(書くことをそこでやめる)
(13)筆を走(はし)らせる/流利地挥笔书写;潦草书写,疾书。(すらすらと書く)
(14)筆を揮(ふる)う/挥笔,写字作画。(書画を書く)
[20](2)〔調子づくこと〕上劲shàngjìn,起劲qǐjìn,来劲láijìn(方),来兴头儿lái xìngtóur.
▲ あの娘は楽しいこととなると~がいい/那个姑娘一有高兴事就很欢起来.
▲ あまり悪~するな/你别太上劲儿啦.
▲ ~のよい曲/轻快的乐曲yuèqǔ.
[21]いわえ【岩絵】イハヱ[0]
原始人が洞窟(ドウクツ)の壁などの岩肌にかきつけた絵?
[22]にじみ【にじみ】
渗出;渗色(漆病);放气;抽气;空心铸件;未浇定的铸件;涂抹;油迹;污斑;阴渗;浸润;(电视)拖尾
[23]筍◎【たけのこ】
【名】
笋,竹笋。(竹の地下茎から出る若芽。鱗片状の皮で包まれている。煮て食用にする。たかんな。)
[24]取り混ぜる④【とりまぜる】
【他动·二类】
搀混,搀和,搀在一起,混在一块儿。(いろいろなものを一つにまぜ合わせる。)
△大小取り混ぜる。/大小混合。
[25]頑固①【がんこ】
【名·形動】
(1)顽固;固执。(かたくな;自分の考えに対し)
△頑固おやじ。/顽固老儿;顽固的老头(父亲)。
△頑固に自説を主張する。/固执己见。
△彼は非常に頑固で忠告を受け入れない。/他很固执,不肯接受劝告。
△頑固をとおす。/逞顽固。
(2)久治不愈的病,痼疾。(なおりにくい)
△頑固な水虫。/顽固的脚气(脚癣)
△こんどのかぜは頑固だ。/这次的感冒老也不好
[26]混ぜる②【まぜる】
【他动·二类】
(1)搅拌,混合。(種類の異なる物を加えいれる。)
△米に麦を混ぜる。/大米搀上大麦。
△酒に水を混ぜる。/酒里对水。
△赤と白をまぜて桃色をつくる。/用红色和白色调和成桃红色。
△英語をまぜて話す。/说话夹杂英语。
△送料をまぜて300円。/加上邮寄费共三百日元。
△わたしもまぜてくれ。/也算我一个吧。
△セメントと砂を混ぜる。/把水泥和沙子搅拌在一起。
△よくまぜてから食べなさい。/好好搅和搅和再吃。
(2)插嘴。(言葉を交わす。)
△人の話を混ぜるな。/别瞎搀合。
[27]一人前◎【いちにんまえ】
【名】
(1)一人分。(一人に割り当てるべき分量。)
△すし一人前。/一份儿寿司。
△刺身を一人前注文する。/要一份生鱼片。
(2)成人。(大人となること。)
△一人前の男。/成年男子。
△娘もやがて一人前の女になる。/女儿不久也将成人了。
(3)够格。独当一面。(人並みに技芸などを習得したこと。)
△一人前の商人。/一个够格的商人。
△一人前の暮らし。/象样的生活。
△一人前の仕事。/能顶一个人的工作。
△君は口だけは一人前だ。/你只是嘴头上能说。
△この仕事で一人前になれたら、必ず帰る。/如果能事业有成,一定会回来的。
[28]若狭【わかさ】
【日本地名】
[29]適当◎【てきとう】
【名·形动·自动·三类】
(1)适当。适合。恰当。适宜。(ある状態や目的などに、ほどよくあてはまること。)
△適当な語を補え。/填一下恰当的词。
△散歩は老人に適当な運動だ。/散步是适宜于老人的运动。
△彼の会長就任は適当な人選であった。/选他当会长可以说人选适当。
(2)正好。恰当。适度。(その場に合せて要領よくやること。)
△適当な運動は健康をつくる。/适度的运动可以增进健康。
△適当なところで切り上げよう。/在适当的时候结束吧。
(3)酌情。随意。随便。马虎。敷衍。(いい加減。)
△子どもだと思って適当にあしらうな。/不要以为是孩子就随便对待。
△いやな仕事だから適当に済ませる。/因为工作没意思,敷衍了事。
[30]藪①【やぶ】
【名】
(1)草丛,灌木丛。(雑草·雑木などの密生している所。)
△藪の中。/草丛中。
(2)竹丛,竹林。(竹の林。たけやぶ。)
△藪から突然、虎が飛び出す。/突然从竹丛中跳出一只老虎。
(3)庸医。(藪医者の略。)
(4)斜视。主观片面。(「やぶにらみ」の略。)
(5)荞麦面铺的一种。(蕎麦屋の1系統。また、藪蕎麦の略。)
△藪から棒に何を言う。/突然在说些什么啊。
[31]手近◎【てぢか】
【名·形動】
(1)手边,眼前,近旁。(手の届くほど近くにあること。)
△手近に置く。/放在手边。
(2)尽人皆知,常见,浅近。(ごく普通にあって、わかりやすいさま。)
△手近な例。/浅近的例子。
[32]火吹き竹【ひふきだけ】
吹火用的竹筒.
[33]籠◎【かご】
【名】
筐,篮,笼。用竹、藤、铁丝等细条状物编制的用来盛东西的器物。(竹·籐·針金など、細いものを編んだり組んだりして作った入れ物。)
△鳥籠。/鸟笼。
△くず籠。/垃圾筐。
△籠を編む。/编筐。
△おみやげにりんごをひと籠買った。/买了一筐苹果作为礼物。
[34]桑①【くわ】
【名】
〈植〉桑,桑树.。(クワ科クワ属の落葉樹の総称。品種や変種が多い。葉は卵形でしばしば三~五裂する。雌雄異株または同株で、春、葉腋に淡黄色の小花を穂状につける。実は赤黒く熟し甘い。山野に自生し、また葉を蚕の飼料とするため栽植する。樹皮は黄色染料や和紙の原料、材は床柱や器具材とし、根皮は桑白皮(そうはくひ)といい、消炎·利尿·緩下薬に用いる。四木(しぼく)の一。[季]春。)
△桑の実。/桑葚。
△蚕に桑をやる。/用桑叶喂蚕。
[35]鰻◎【うなぎ】
【名】
鳗鲡鱼。鳗鲡目的鱼。(ウナギ目の魚。)
△鰻の寝床。/比喻狭窄的房屋,胡同等。
△鰻登り。/比喻事物以惊人的速度上升。
[36]竹細工師【たけざいくし】
篾匠
[37]ポリエチレン③◎④【ポリエチレン】
【名】【英】polyethylene
聚乙烯。(エチレンを重合させて得られる合成樹脂。)
△ポリエチレンの袋に入れて保存する。/装进聚乙烯袋里保存。
[38]容器①【ようき】
【名】
容器。(物をいれるうつわ。いれもの。)
△この容器は穴があいていて水が漏る。/这个容器有窟窿漏水。
△容器に納める。/装在容器里。
[39]合成樹脂【ごうせいじゅし】
合成树脂,塑料.【名】
合成树脂;塑料
[40]ビニール②【びにーる】
【英】vinyl
乙烯基,乙烯基树脂。(ビニル樹脂、また、それでつくられた製品。化学用語ではビニルという。)
△ビニール袋。/塑料袋。
△ビニール·テープ。/塑料条带。
[41]一色◎【いっしき】
【名·形动】
(1)一色,一种颜色。(一つの色。ひといろ。)
△黒一色で描く。/用黑色这一种颜色描画。
(2)一个种类ge。(一つの種類。また、一つの品。)
(3)日本地名。一色(町)。位于日本爱知县南部,濒临知多湾。(愛知県南部、幡(はず)郡の町。知多湾に面し花卉(かき)栽培が盛ん。)
[42]二色【ふたいろ】
(1)〔色が〕两种颜色.
(1)〔色が〕两种颜色.
(2)〔種類が〕两种,两类.两种颜色,两种,两类
[43]干す①【ほす】
【他动·一类】
(1)晒,晒干,晾干,风干,烤干,烘干。(乾かす。)
△布団を干す。/晒被褥。
△洗濯物を干す。/把洗的衣服晒干。
△土用には本や衣類を干します。/立秋前晒书和衣服。
△手袋を火に干して乾かす。/把手套烤干〔烘干〕。
(2)弄干,喝干。(中にあるものをすっかり取り去る。)
△池の水を干す。/把池子里的水弄干。
△杯を干す。/干杯,喝干。
(3)不给工作。(仕事などを与えないでおく。)
△干された女優。/被剥夺了登台机会的女演员。
△彼は芸能界で干されてしまった。/他在艺术界没有饭碗了。
(4)不给吃的东西,挨饿。(飲食物をとらずに空にする。)
△あの子は干されてしまった。/那个孩子饿扁了。
[44]風味①③【ふうみ】
【名】
风味,味道。(趣のある味わい。)
△風味のよい菓子。/味道好的点心。
△それでは風味がそこなわれる。/那就走了味儿了(弄得没味道了)。
[45]ジャングル①【じゃんぐる】
【名】【英】jungle
原始森林,密林,热带丛林。树木、蔓生植物、下草等密生的热带地区的森林。(樹木、つる植物、下草などが密生している熱帯地方の森林。)
△ジャングルにおおわれた地帯。/满是原始森林的地带。
△ジャングルを切り開いて進撃する。/砍伐密林进攻。
子供のころの記憶だけれど、僕の生家[1] は藪に囲まれた村はずれだったので、夕暮れの鐘[2] がよそ[3] より細く届いた。なぜよそより細かったか、今にしてわかった。竹は空洞[4] に音をためて生きるのだそうだ。それゆえ、藪に囲まれていると、自然の防音[5] 装置になり、シンと[6] 閑寂[7] なのである。尺八[8] の音色[9] が美しいのは、生まれてずうっと[10] ためた[11] 音を、人の息に誘われて引き出すからだ、と言った人がいた。まさかと思って聞いていたが、あるいは事実かもしれぬ。竹にきいてみなければわからぬが、生まれた場所に小さな清流[12] でもあれば、日がな[13] そのせせらぐ[14] 音は子守唄[15] だったはず、親の梢[16] の葉にそよぐ[17] 風も、子は音楽のように聞いて育ったのかもしれぬ。
中国の成都[18] へ行ったことがある。四川大学のそばに望江園という竹の公園があると聞いて行ってみた。巨大[19] な竹の藪を、上手に切って遊歩道[20] にしている。竹は根が張るから、よそへ出ぬようにがっちり[21] 石垣[22] がある。案内者にきくと、三百種を越す竹の保存[23] だそうだ。石垣のわきは道になっていて、適度[24] な日が落ちてくる。そこに石の机がある。わきに石の丸いすがあって、大学生が、本を読んだり、ノートをとったりしている。
[1]生家①【せいか】
【名】
[生まれた家]出生的家;[実家]娘家.
△母の生家は福岡です/我母亲的娘家在福冈F.
△ここが彼の生家です/这就是他出生的家.
[2]鐘◎【かね】
【名】
钟;钟声。(つりがね。また、その音。)
△鐘が鳴る。/钟响。
△鐘を鳴らす。/敲钟;打钟。
△鐘をつく。/撞钟。
△除夜の鐘。/除夕的钟声。
△合図の鐘が鳴る。/信号钟(声)响了。
[3]他所②①【よそ】
【名】
别处;别的地方;远方;他乡;别人家
[4]空洞◎【くうどう】
【名】
(1)洞,空洞,窟窿。(ほらあな。中空。うつろ。)
△空洞をあける。/打洞。挖窟窿。
△空洞があいた。/破了个洞。
(2)〈医〉空洞。(身体組織内に壊死えしが起こり、これが融解液化して排出された後に生じた空所。ことに肺結核によるものをいう。)
△空洞を伴った多発肺結節。/多发肺结核且伴有空洞。
[5]防音◎【ぼうおん】
【名】【他动·三类】
防音。(外部の音が室内に入るのを防ぎ、また室内の音が外に漏れるのを防ぐこと。)
△防音装置。/隔音装置。
[6]しんと③【しんと】
【副】
平静下来(下去),安静下来(下去);寂静,肃静,静悄悄的,鸦雀无声『成』;默然无声。(物音一つせず、静かなことを表す。)
△一同しんとなる。/一起安静了下来。
[7]閑寂◎【かんじゃく】
【名】【形动】
恬静,寂静,幽静。(もの静かで趣のあること。ひっそりとして落ち着いていること。また、そのさま。かんせき。)
△閑寂な郊外の住宅。/寂静的郊外住宅。
[8]尺八◎【しゃくはち】
【名】
(1)尺八,箫。(管の上端を斜めに削り取って作った歌口に直接唇を当てて吹く縦笛。普通は竹製。)
△尺八を吹く。/吹“尺八”;吹箫。
(2)(书、画用宽一尺八寸的)纸,绢。(書画に用いる紙·絹などの幅1尺8寸のもの。)
(3)千利休献给丰臣秀吉的插花器物的名称。(竹製の花器の一。一重切りで、長さ1尺8寸の中央よりやや下に節をとったもの。利休作に始まる。)
[9]音色◎①【おんしょく】
【名】
音色,音品。(一般にいうねいろのこと。音の異同を識別する重要な要素の一つ。)
△バイオリンの音色が好きで、バイオリンをやりはじめたの。/因为喜欢小提琴的音色才学小提琴的。
[10]ずうっと【ずうっと】
【副】
(1)ずっと的增强语。(比)…得多,…得很,还要…。
△あの山のほうがずうっと高い。/那座山要高很多。
△ずうっと前から知ってた。/很久之前就知道了。
(2)(从…)一直,始终,从头至尾。
△今までずうっと信じていた。/直到昨天为止都一直相信着的。
△昨夜からずうっと考えている。/从昨晚开始一直在考虑。
[11]溜める◎【ためる】
【他动·二类】
(1)积,蓄,储,存;集,积攒。(お金や水などをむだに使わないで、そこにとどめておく。)
△水を溜める。/蓄水。
△切手を溜める。/收集邮票。
△こつこつと金をためて家を買う。/日积月累地攒钱买房。
△目になみだを溜める。/眼眶里噙着眼泪。
(2)停滞。(必要な処理を怠り、何かを未処置のまま残す。)
△勘定を溜める。/欠下很多帐。
△だいぶ仕事をためてしまった。/积压了很多工作。
[12]清流【せいりゅう】
清流,清溪,清清的流水.【名】
清流;清溪;高雅之士【日本地名】
[13]がな①【がな】
【名】
一整天。(一日中の意。)
△日がな一日。/终日;整天;一天到晚。
[14]細流◎【せせらぎ】
【名】
(1)〔流れ〕浅溪,细流.
(2)〔水の音〕浅溪的流水声,潺潺水声.
△小川のせせらぎが聞こえる/听到小溪的潺潺水声.浅溪,细流,浅溪的流水声,潺潺水声
[15]子守唄【こもりうた】
子供をあやしたり、寝かしつけたりするためにうたう歌。また、それをもとにした歌曲や器楽曲。日本では、子守女が自分の境遇を嘆いたり、望郷の思いを述べたりする内容のものが多い。
[16]梢◎【こずえ】
【名】
树梢,梢头。(木の幹や枝の先端のほう。)
△新梢を切る。/剪掉新枝。
[17]戦ぐ◎【そよぐ】
【自动·一类】
(被风吹动)沙沙作响,微微摇动。(風に吹かれて草や木の葉などがかすかに音をたてて揺れ動く。)
△風に戦ぐあし。/随风摆动的芦苇。
[18]成都【せいと】
成都,中国四川省省会城市。
[19]巨大◎【きょだい】
【形動】
巨大。(非常に大きいこと。)
△巨大な体躯/巨大的躯体。
△巨大な建物/高大建筑物。
△巨大分子/大分子;高分子。
△巨大重合/高聚合。
△巨大科学/规模巨大的科学研究活动。
[20]遊歩道【ゆうほどう】
散歩のためにつくられた道。プロムナード。
步道,散步人行道。
△ 遊歩道マップ/步道地图
[21]がっちり③【がっちり】
【副·自动·三类】
(1)结实,牢靠。(体格などの頑丈なさま。)
△鉄骨のがっちりした骨組。/钢骨牢固的骨架。
△がっちりした家。/坚固的房子。
△がっちりした体格。/健壮的体格。
△がっちりした基礎を築く。/奠定坚实的基础。
(2)精明,精打细算。(性質がぬけ目のないさま。また、金銭の支出にけちなさま。)
△金銭にかけてはがっちりしている。/在用钱方面很仔细。
△がっちり屋。/守财奴。
[22]石垣◎【いしがき】
【名】
石垣,石墙,石围墙。(大きな石や岩を壁のように積み重ねたもの。)
△城の石垣。/石砌的城墙。
[23]保存◎【ほぞん】
【名·他サ】
保存(そのままの状態を保つようにして取っておくこと)
△冷蔵庫で食物を保存する/用电冰箱保存食物。
△この食品は保存がきく/这种食品可以存放。
△写真を保存する/保存照片。
△領収書を保存する/保存发票。
△この文化財はよく保存されている/这件文物保存得很好。
△保存食/可以存放的[保鲜]食品。
[24]適度①【てきど】
【名·形动】
适度,适当。程度恰好。(程度がちょうど良いこと。)
△適度の温度を保つ。/保持适当的温度。
△本を読むのに適度な明るさ。/适合读书的亮度。
△適度の運動。/适度的运动。
△適度に飲食する。/饮食适度。
[25]蚊◎【か】
【名】
蚊(子)(zi)。(双翅目カ科の昆虫の総称。)
△はまだら蚊。/按蚊。
△いえ蚊。/库蚊。
△やぶ蚊。/伊蚊。
△蚊にくわれる。/被蚊子咬。
△蚊に刺されてかゆい。/叫蚊子叮得发痒。
△蚊取り線香。/蚊香。
[26]蚋【ぶよ】
〈動〉蚋.
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