たいへんに美しいことだと、私は思う。我々日本人の旅行に、お土産というものが
我们日本人旅行都要带土特产,至少是有历史
付随[1] していることには、少なくとも歴史的理由がある。そして、その伝統の継承[2] 者と
上的緣由的。 而且, 在现代新婚旅行作为这
しての現代の新婚旅行が菓子折その他[3] のお土産を持ち帰ることに、わたしはけっして
种传统的继承者, 我绝无反对新婚夫
反対はしない。
妇带回盒装点心等土特产品的意思。
しかし、あの大荷物をぶらさげた[4] 二人連れをみると、なんだか、かれらか「お土産
但是, 看到提着那些大行李的小两口儿, 不知怎么地,我总觉得他们被一
ノイローゼ[5] 」とでも名づける[6] べきものにとりつかれて[7] いるように思えてしかたないので
种可称为“土特产神经衰弱”的东西纠缠住了。
ある。じっさい、行きがけ[8] の列車のなかでさえ手帳[9] をひろげ、肩を寄せあって[10] お土産持参[11]
实际上,甚至在即将发车的列车上,也有打开笔记本、 肩靠肩整理送土特产对象清
先のリスト[12] をつくっているカップル[13] もいるのだ。せっかくの楽しがるべき新婚旅行が、
单的夫妻。 理应开开心心的难得的新婚旅行,丛一
はじめからおみやげという名の幽霊[14] にとりつかれてしまっているのである。
开始就被一种叫做土特产的幽灵缠住了。
われわれにとっていま必要なのは、お土産を虚礼[15] として退ける[16] ことではなく、む
对我们来说, 现在需要的不是将土特产作为虚礼加以废除,而
しろ、新しいお土産の品目[17] や作法[18] を展開[19] することなのではあるまいか。私の知ってい
是实行新的土特产品种和规则。 我有一个朋友,
るある人は、海外旅行でいっさいお土産を持ち帰らない。そのかわり、旅先[20] から、ほ
他去海外旅行时,不带任何土特产回来, 而总是习惯于在旅游地给许多
んの走り書き[21] 程度の簡単な絵葉書[22] をたくさんの友人たちに出すことを習慣にしている。
朋友寄一些匆匆书写的简短的明信片。
もともと旅先での経験をわかちあう[23] のがお土産の精神[24] だから、これは、大いに理[25] に
本来土特产的精神就是分享在旅途中的体验, 所以这是非常符合情理的
かなった[26] 方法だと思う。経験は、お土産品という物質によってだけわかちあうことが
办法。 体验不是只能用土特产这样的物质才能分享的,
[1]付随◎【ふずい】【名·自动·三类】
附随,随带。(主···る物事に関係して成り立っていること。つき従って起こること。)
△付随の書類。/附带文件。
△戦争に付随したさまざまな悪。/战争所带来的种种罪恶。
△付随業務。/附带业务。
△付随物。/附随物,相伴物。
[2]けいしょう【継承】
继承jìchéng.
▲ 王位を~する/继承王位wángwèi.
▲ 著作権の~者/著作权zhùzuòquán的继承者.
▲ 伝統芸能を~する/继承传统表演艺术.
▲ 王位~者/王位继承人;王储.
[3]その他②【そのた】【副】
其他;其余;另外,此外。(そ以外。その他。)
△職員の3分の2は男子で,その他は女子だ/职员的三分之二是男的,其余是女的。
△食費その他で10万円はかかる/饭费和其他共需十万日元。
△その他大勢/无名角色。
[4]ぶらさげる【ぶら下げる】
(1)〔身につり下げる〕佩带pèidài,悬挂xuánguà.
▲ イヤリングを~/戴耳环dài ěrhuán.
▲ 胸に勲章を~/胸佩勋章xūnzhāng.
▲ いつも銃を肩にぶら下げている/肩上总是挂着枪.
(2)〔手に下げて持つ〕提tí,拎līn.
▲ バケツを~/手提水桶shuǐtǒng.
▲ 酒を1升~/拎着一升酒.
[5]ノイローゼ③【ノイローゼ】【名】【德】Neurose
〈医〉神经过敏,神经官能症,神经病,神经衰弱。(神経症。)
△ノイローゼにかかる。/患神经官能症。
△いささかノイローゼぎみだ。/有点神经过敏。
[6]なづける【名付ける】
命名mìngmíng,起名qǐmíng;[呼ぶ]叫作jiàozuò.
▲ 長女を花子と~/给长女起名叫花子.
▲ 本会を社会科学研究会と~/本会定名为社会科学研究会.
[7]取り付く◎③【とりつく】【自动·一类】
(1)偎靠,倚靠;抱住,住。〔すがりつく。〕
(2)开始,着手;[きっかけをつかむ]摸到头绪,找到。〔着手する。〕
△仕事に取り付く。/开始工作。
(3)体;(被病等)缠住。〔乗り移る。〕
△怨霊が取り付く。/冤魂附体。
△きつねに取りつかれる。/被狐狸精迷住。
(4)〔被某种固定法)缠住,迷住。(考えなど。〕
△途方もない考えに取りつかれる/被怪念头缠住;被怪念头迷惑.
△彼は物理学の研究に取りつかれている。/他迷上了〔醉心于〕物理学的研究。
[8]行き掛け◎【ゆきがけ】【名】
顺道;临时
[9]手帳◎【てちょう】【名】
笔记本,杂记本。(小さな帳。)
△労働手帳。/劳动手册
△母子手帳。/育婴手册。
△警察手帳。/警察证件。
△手帳に書きとめる。/写在笔记本上。
[10]寄せ合う③【よせあう】【他五】
靠在一起、挤在一起;拥挤···(互いに互いのほうへ近づける。特に体を互いに近づけて触れ合うさまなどを意味する表現。)
△体をぴったり寄せ合う。··把身子紧紧地挨上。
[11]持参◎【じさん】【名·サ変他】
带来〔去〕〔qu〕;自备。(持っていくこと。)
△弁当持参/盒饭自带。
△井上君持参の品物/井上君带来的东西。
△昼食は持参すること/午饭自备。
△預金をおろすには通帳と印鑑を持参してください/提取存款请带存折和图章。
△会費は当日持参する/会费当天带来。
[12]リスト①【りすと】【英】list
(1)名簿,名单。(名簿。··
△参加者のリスト。/参加者名···。
(2)表,目录,一览表。(目録。一覧表。)
△在庫品のリスト。/库存一览表。
[13]カップル①【カップル】【名】【英】 couple
情侣;一对男女,一对儿。(夫婦や恋人同士。)
△似合いのカップル。/般配的一对儿。
[14]幽霊①【ゆうれい】【名】
(1)幽灵,鬼魂。(死者の霊。亡魂。死者が成仏(じようぶつ)できないでこの世に現すという姿。おばけ。)
△幽霊がでる。/闹鬼。
△幽霊のまねをする。/装鬼样。
△幽霊に取りつかれる。/被鬼迷住。
△彼の顔は幽霊のように青白い。/他的脸青得象死鬼。
(2)有名无实的(事物)。(実際には存在しないものを形の上だけで···在するように見せかけたもの。)
△幽霊会社。/(有名无实的)皮包公司;虚设公司。
△幽霊人口。/虚报的人口。
△幽霊の正体見たり枯れ尾花。/鬼怪露真形,原是枯芒草;疑心生暗鬼『成』。
[15]虚礼◎【きょれい】【名】
虚礼
[16]退ける④【しりぞける】【他·二类】
(1)斥退,使退去,退下。使人从面前远离,让人向后退下。(うしろへ下がらせる。去らせる。引き下がらせる。その場から遠ざける。)
△悪を退ける。/斥退坏人。
△家をしりぞける。/让仆从退下。
(2)击退,打退。赶回,赶跑。(向かって来るものを)あとへ引かせる。撃退する。)
(3)拒绝,排斥。不接对方提出的要求、提议、请求等。(相手の要求などを受け入れない。用いない。)
△彼の意見を退ける。/不采纳他的意见。
(4)撤职,免职。排除,撤消。从公职的地位上撤下来。(公の地位から身を引かせる。地位を落とす。)
△無能の役人を退ける。/撤消无能的官员。
△反対者を退ける。/排除反对者。
[17]品目◎【ひんもく】【名】
品目,品种。(品物の目緑。···物の種目。)
△輸入品目。/···口品种。
△営業品目。/营业···目。
[18]作法①【さほう】【名】
(1)礼法,礼节,礼仪,礼貌,规矩。(動作の正しい方式。言語、動作の決まり。)
△家庭の礼儀作法/家庭里的礼法〔礼节〕。
△作法を知らない/不懂礼节〔礼貌〕。
△日本人は作法にやかましい/日本人很讲究礼法。
(2)作法。(文章などの定式化された作り方。)
△対になっている文章作法。/骈俪。
[19]展開◎【てんかい】【名·自他动·三类】
(1)开展,展··,逐渐发展。(発展させ、繰り広げること。)
△運動が展開された。/运动开展了。
△ゲリラ戦を展開する。/开展游击战。
(2)展现,逐步扩展。··のべひらくこと。また、広くひろがること。)
(3··散开,军队由密集队形转变成散兵队形。(密集部隊が散兵となること。)
(4)(数学)展开。(多項式の積単項式の和の形で表すこと。)
△(A+B)^2を展開するとA^2+2AB+B^2になる。/(A+B)^2分解后就成为A^2+2AB+B^2了。
△展開式。/展开式。
[20]旅先◎④【たびさき】【名】
旅行目的地。旅途中到达的地···。(旅行をしている土地。旅行先。)
△旅先からのたより。/旅途中来的信。
△旅先からたよりを出す。/从旅行目的地〔途中〕发信。
△旅先で思わぬできごとにあう。/在旅途中遇到预想不到的事。
[21]走り書き◎【はしりがき】【名】【自他サ】
潦草书写;疾书
[22]絵葉書②【えはがき】【名】
明信片。背面印有画或照片的···信用硬纸片。绘画明信片,图片明信片。(写真や絵を印刷してある葉書。)
△手彩色絵葉書。/手工上色明信片。
[23]分かち合う④【わかちあう】【他動】
互相分享,共同分担。(···け合う。)
△喜びを分かち合···/共同〔分享〕喜悦。
△苦し···と楽しみを分かち合う/同甘共苦;苦乐与共。
[24]精神 [U]
せいしん
** [1]〔精神〕〈名〉
(1)人間の心/人的思想?精神?
△~の疲労/精神的疲劳?
【反】肉体?物質?
(2)ものごとをやりとげようとする気持ち/要把事情干到底的心情?精神?
△~を集中する/聚精会神?
△~一到なにごとか成らざらん/精神所至,何事不成【類】気力?意気?
(3)根本的な考え方や感じ方/根本的想法和感受?精神?思想?
△~がまちがっている/思想不对头?
【類】思想?
(4)ものごとの根本/事物的根本?精神?宗旨?
△立法の~/立法的精神?
[25]理◎【り】【名】
(1)理,道理。(道理。)
△君の話は理に合わない。/你说的不合理。
△これをするのは理の当然である。/这么做是理所当然的。
△彼の不平も理がないわけではない。/他的不满也并不是没有道理的。
△理は彼のほうにある。/理在他那一边。
(2)原理,法则。(原理や法則。)
(3)理学,理科。(理科。)
△話がどうも理に落ちる。/说起来总是要掰理。
[26]適う②【かなう】【自动·一类】
(1)适合;符合;合乎。〔あてはまる、うまく合う。〕
△道理に適う。/合乎道理。
△情況に適う。/适合情况。
△彼女の理想にかなった青年。/合乎她的理想的青年。
△道にかなえば助けが多く、道にそむけば助けが少ない。/得道多助,失道寡助。
△わたしに適うことならお引き受けします。/凡是我能做的,我就接受。