自分のことはともかく、今回の、アテネオリンピックをテレビで見ていて「何かスポーツを始めたくなった」、そう思った方も多いのではないだろうか?特に子供たちは、それほど身近ではなかった競技、たとえば柔道[1] やレスリング[2] などに今まで以上に関心を持ったと思う。アテネでの女性陣の活躍に勇気づけられた女性たちも、スポーツに限らず今後ますます力を伸ばすだろう。最近失いかけていた自信を僕ら日本人が取り戻すいい機会であるかもしれない。
自信といえば、近頃の若い選手のインタビューやマスコミへの対応を見ていると、明らかに昔と変わったなと感じる。以前だったら、心の中では闘志[3] が燃えたぎっていたとしても、公[4] の前ではグッとそれを抑えて冷静に、言い方をかえれば建前的に答える選手が多かった。でもアテネではナチュラル[5] に、普段と同じ様なトーン[6] で話をする選手をよく目にした。彼らは気負うことなく本音の自分をさらけ出し、本番で持てる力を最大限[7] 生かし、普段同様の、もしくはそれ以上の結果をもたらしていた。
これまでよく「日本の選手は実力はあるのになかなか世界の大舞台でその力を発揮できない」と言われてきたが、今回そういう印象は全く受けなかった。本番に強い日本。何度もそれを目撃[8] した大会だった。
[1]柔道①【じゅうどう】
【名】
(1882年嘉納治五郎が講道館を創立し、柔術を改良して創始した格闘技。投げ技·固め技·あてみ技の三技がある。)
△柔道の有段者。/柔道的有段者。
△柔道家。/柔道家。
[2]レスリング①【レスリング】
【名】【英】wrestling
摔跤。(二人の競技者が組み合って行う格闘競技。相手の両肩を同時に一秒間マットの上に押さえつける(フォール)ことで勝敗を決める。フリー–スタイルとグレコローマン–スタイルがあり,体重により階級を分けて行う。)
△プロ·レスリング。/职业摔跤。
△アマチュア·レスリング。/业余摔跤。
[3]闘志①【とうし】
【名】
斗志,斗争精神。(戦おうとする意欲。闘争心。)
△闘志に燃える。/斗志燃烧。
△闘志満々。/斗志满满。
[4]公◎【おおやけ】
【名】
(1)政府,官厅;国家(国家や政府のこと。)
△公の用事で出張する/出公差。
△公につくす心/一心为公。
△公の金を気前よくつかう/慷公家之慨。
(2)公共,公众,公有。(社会全体に関係すること。)
△公園は公の場所だ/公园是公共场所。
(3)公开。(広く知れわたること。)
△公の席で/在公开的场合。
△公にしたくない/不愿公开说。
△真相を公にする/公布真相。
△自分の名前を公にしたくない/不愿公布自己的姓名。
[5]ナチュラル①【ナチュラル】
【名】【英】natural
(1)自然状态(的),天然,自然。(自然なさま。)
△ナチュラル·チーズ。/天然干酪。
(2)〈楽〉还原记号。(もどす記号。)
[6]トーン①【とおん】
【名】【英】
(1)调子,音调(音の調子。音調)。
(2)色调(色調)。
△秋のトーン/秋天的色调。
[7]最大限③【さいだいげん】
【名】
最大限度。(それ以上は超えることが出来ない、ぎりぎりの範囲。)
△最大限の努力をはらう。/尽最大(限度)的努力。
△余暇を最大限に利用する。/最大限度地利用空余时间。
[8]目撃◎【もくげき】
【名·他动·三类】
目击,目睹,亲眼看到。(実際に目で見ること。)
△交通事故を目撃する。/亲眼看到交通事故。
△目撃者。/目击者。