放牧代码和思想
专注自然语言处理、机器学习算法
    愛しさ 優しさ すべて投げ出してもいい

《日语综合教程》第七册 第二課 読み物 「美しさの発見」について

    つまり、相手(あいて)自然(しぜん)風物(ふうぶつ)[1] であっても、あるいは芸術作品(げいじゅつさくひん)であっても(かま)わないが、いずれにしても「(うつく)しさ」はその相手(あいて)のほうにあって、我々(われわれ)は、(なん)らかの手段(しゅだん)でその「(うつく)しさ」を()()る、ないしは(かん)()るというわけである。

    このように「(うつく)しさ」を本質的(ほんしつてき)対象(たいしょう)そのものの()属性(ぞくせい)であるとする(かんが)(かた)は、はっきりそう意識(いしき)されてはいないにしても、かなり(ひろ)一般(いっぱん)()()れられていると()ってよい。

    芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)[2] 小学生(しょうがくせい)のころ、先生(せんせい)教室(きょうしつ)で「(うつく)しいもの」の(れい)()げなさいと()ったとき、少年龍之介(しょうねんりゅうのすけ)が「(くも)」と(こた)えて先生(せんせい)(しか)られたという(はなし)を、以前(いぜん)どこかで()んだことがある。ほかの子供(こども)たちは、「(はな)」とか、「富士山(ふじさん)」とか(こた)えたのに、龍之介(りゅうのすけ)が「(くも)」と()ったので、教室中(きょうしつじゅう)失笑(しっしょう)[3] し、先生(せんせい)は、(くも)(うつく)しいものだなどというのはおかしいと(しか)ったのである。このエピソ(えぴそ)()は、龍之介(りゅうのすけ)子供(こども)のころからいかに鋭敏(えいびん)[4] 感受性(かんじゅせい)[5] ()ち主であったかということを(しめ)すものとして、しばしば()()いに()されるが、それと同時(どうじ)に、先生(せんせい)のほうが——それと()生徒(せいと)たちも——「(うつく)しさ」というものを「(はな)」や「富士山(ふじさん)」の(なか)内在(ないざい)しているある(しゅ)性質(せいしつ)(かんが)えていたことをも裏付(うらづ)けて[6] いる。つまり、ラジウム(らじうむ)ウラニウム(うらにうむ)には放射能(ほうしゃのう)があるが、その(へん)道端(みちばた)(いし)っころには、放射能(ほうしゃのう)がないというのと(おな)じで、龍之介(りゅうのすけ)がたまたま、「(うつく)しさ」という放射能(ほうしゃのう)をもったものとして「(くも)」と()ったので、皆笑(みなわら)()したのである。

    しかし、「(うつく)しいものは(くも)。」と(こた)えたときの少年(しょうねん)(こころ)(なか)に、(たし)かにある(しゅ)実感(じっかん)があったに(ちが)いないことは、容易(ようい)想像(そうぞう)される。我々(われわれ)は、(たましい)高揚(こうよう)[7] しているとき、(たと)えば(ひと)(あい)しているときには、(そら)(くも)にも(なみだ)(なが)すことがある。詩人(しじん)というのは、人並(ひとな)(すぐ)れた(するど)感受性(かんじゅせい)柔軟(じゅうなん)[8] (たましい)()(ぬし)だから、普通(ふつう)(ひと)(なん)とも(かん)じないような平凡(へいぼん)なものに、(おも)いもかけず「(うつく)しさ」を()いだすということは、しばしばあるに(ちが)いない。だが、もしそうだとしたら、「(うつく)しさ」は、草花(くさばな)(やま)といった対象(たいしょう)にあるのではなく、それを「(うつく)しい」と(かん)じる人間(にんげん)(こころ)のほうにあると()わなければならないのではないだろうか。つまり、放射能(ほうしゃのう)のようにあるものに(ぞく)する性質(せいしつ)というよりも一人一人(ひとりひとり)人間(にんげん)(こころ)(なか)にふと(とも)った灯火(とうか)のようなものではないだろうか。芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)は、「(ある)(きゅう)(ゆう)[9] (おく)手記(しゅき)[10] 」の(なか)で、()決意(けつい)したときの自然(しぜん)の「(うつく)しさ」を、(つぎ)のように()いている。


 [1]風物①【ふうぶつ】

【名】

(1)景,映入眼帘的光或构成景的一个个景物。(目に入る眺め。風景。またそれを作っている個々の風景。)

△田園の風物。/田园景。

△自然の風物に親しむ。/欣自然景。

△英国風物談。/英国

 [2]あくたがわ‐りゅうのすけ【芥川竜之介】‥ガハ‥

小説家?別号?我鬼?澄江堂主人?東京生れ?東大卒?夏目漱石門下?菊池寛?久米正雄らと第3次?第4次?新思潮?を刊行??鼻??芋粥?で注目された?大正文学の中心作家の一人?作?羅生門??地獄変??偸盗??河童??歯車??或阿呆の一生?など?自殺?(18921927)

 [3]失笑◎【しっしょう】

【名·自サ】

失笑,不由得笑。(おかしさをこらえることができず吹き出すこと。)

△失笑を買う。/被耻笑;遭人愚弄。

 [4]鋭敏◎【えいびん】

【名】【形動】

灵敏,敏。( 感覚などの鋭いこと。)

手先の感覚が鋭敏だ。/指尖感灵敏。

鋭敏な頭の働き。/敏的才智。

気候の変化に鋭敏な動物。气候化敏感的物。

 [5]感受性◎【かんじゅせい】

【名】

感受性。(外界の刺激や印象を感じ取ることができる働き。)

△感受性の強い人。/感受性的人。

 [6]裏付ける④【うらづける】

【他·二

证实,印,(从旁)支持,明,保(ある事が確かであることを証拠立てる。物事を確実なものとする。)

△事実や証拠に裏付けられている。/有根有据。

△事実が彼の言葉を裏付ける。/事实证实了他的

△これは彼の犯行を裏付ける動かぬ証拠だ。就是明他犯罪的铁证

 [7]高揚◎【こうよう】

【名·自他·三

发扬;提高;高。(精神や気分などが高まること。また、高めること。)

△愛国心の高揚。/国精神的大发扬

△国威を高揚する。/提高国威。

 [8]柔軟◎【じゅうなん】

【形

1)柔。(からだが柔らか。)

△からだの柔軟な人は運動がうまい。/身体柔的人适合搞体育运

△柔軟性。/柔性。

△柔軟体操。/柔体操。

2)灵活。(かんがえが自由。)

△柔軟な態度。/灵活的度。

 [9]旧友◎【きゅうゆう】

【名】

旧友。老朋友。故知。(昔からの友だち。古い友だち。旧知。)

△旧友に再会する。/跟老友再会〔重逢〕。

 [10]手記①②【しゅき】

【名】

1)手。(自分で記すこと。また、そのもの。)

△獄中手記。中手

2记录(体験したことなどを、みずから書き綴ったもの。)

△手記を残す。/留下记录

知识共享许可协议 知识共享署名-非商业性使用-相同方式共享码农场 » 《日语综合教程》第七册 第二課 読み物 「美しさの発見」について

评论 欢迎留言

  • 昵称 (必填)
  • 邮箱 (必填)
  • 网址

我的作品

HanLP自然语言处理包《自然语言处理入门》