月之珊瑚朗读版日文注解 坂本真綾的声音真好听,要是精读教材课文是坂本真綾朗读的就好了( ̄▽ ̄")
「失礼。……さん、というのは貴方(あなた)ですか?」
名前を呼ばれて振り返ると、妙チクリン[1] なものが浮いていた。
ランチバッグ程度の大きさの、ブリキ[2] の乗り物。お刺身を載せる舟みたい。
その上に、これまたブリキで出来たような人形[3] が乗っている。人形の表面はヤカン[4] みたいにつるつる[5] で、どこもかしこも[6] のっぺらぼう[7] 。顔の部分には透明な覗き穴[8] があるのだけど、月の光が反射[9] して、中の様子は分からなかった。
ともあれ、名前を呼ばれた以上は挨拶を返さなければ。
「こんばんは。はじめまして、でいいのかしら?」
「これはご丁寧に。私、こういう者です」
ブリキの彼は小さな紙切れ[10] を持ち出した。何に使うものかは分からないけど、丁寧に差し出してくれたので、こちらも丁重[11] に受け取った。
「島の外から来た人?」
「はい。貴方に会いに来たのです。ご迷惑でなければ、お話をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
わたしは今度こそ目を丸くして、失礼なコトにまたたき[12] などしてしまった。新しい求婚者。珍しい。いろんな人たちに会ってきたけど、手のひら[13] に乗るぐらいの人は初めてだ。
「いえ、自分の職務[14] は配達なのです。この島に訪れたのは仕事が半分、個人的な趣味が半分です」
膜のかかったような声は、あのブリキの服ごしだからだろうか。
ふわふわ浮かぶ小さな舟と、見たこともない格好の来訪者。
わたしは興味を抑えられず、つい、会話より観察に没頭[15] してしまった。
ブリキの彼は気にした風もなく、いまの時刻[16] とか、いまの年代とか、いまの気候[17] なんかを話しはじめた。世間話[18] のつもりらしい。わたしはもちろん空返事[19] 。会話はこれっぽっちも成立しない。
言葉はほどなく[20] して尽きた[21] 。小さな彼はやや困ったように頰[22] を搔いて[23] いる。わたしは自分の身勝手[24] さを恥じて、会話のソース[25] を提供する。
「さっき、趣味が半分って言っていたけど?」
「はい。私は商人もしているのです。貴方を訪ねたのもその一環です。貴方の持つ物資[26] と、私の持つ物資を交換したいのですが、いかがでしょうか?」
[1]竹林◎【ちくりん】
【名】
竹林,竹丛竹林。(竹の林。竹やぶ。)
△竹林の七賢。/(中国晋代J的)竹林七贤。
[2]ブリキ◎【ぶりき】
【名】【荷】blik
马口铁,镀锡铁皮,白铁皮。(スズをめっきした薄い鉄板。建材や缶詰の材料とする。)
△ブリキを張る。/包马口铁。
△ブリキ板。/镀锡铁皮;白铁皮;马口铁皮。
[3]人形◎【にんぎょう】
【名】
(1)娃娃,偶人;玩偶。(おもちゃ。)
△ママ人形。/发声娃娃。
△フランス人形。/洋娃娃。
△紙人形。/纸人。
△指人形。/布袋木偶。
△あやつり人形。/傀儡(戏)。
△どろ人形。/泥娃娃;泥偶。
△人形で遊ぶ。/抱着娃娃玩儿。
△どろで人形をつくる。/用泥作偶人。
△人形をあやつる。/耍偶人。
△机に人形を飾る。/在桌上放置偶人。
(2)傀儡。(かいらい。)
[4]薬缶◎【やかん】
【名】
壶,铁壶,水壶。(湯を沸かすための道具。「薬缶頭」の略。)
△薬缶の口。/水壶嘴。
△薬缶のつる。/水壶提梁。
△薬缶のふた。/水壶盖儿。
△薬缶で湯を沸かす。/用壶烧水。
△薬缶がちんちんいっている。/水壶咕嘟咕嘟响。
△薬缶を火にかける。/把水壶坐在火上。
[5]つるつる①【ツルツル】
【副·形动·自动·三类】
(1)精光,溜光。(表面が滑りそうに滑らかなさま。)
△つるつるにはげている。/秃得精光。
△つるつるした頭。/光秃秃的头。
(2)溜滑,光滑。(滑らかに滑るさま。)
△道が凍ってつるつる滑る。/道路冻得溜滑。
(3)吸食面类食物的声音。(表面が滑らかなものを勢いよく続けて吸い込む音、また、そのさま。)
△そばをつるつると食べる。/哧溜哧溜地吃面。
[6]どこもかしこも①【どこもかしこも】
【连】
到处。(どの場所と限らず、全体にわたっているようすを表す。どこもかも。)
△どこもかしこも桜が満開だ。/到处都是漫开的樱花。
[7]のっぺらぼう③【のっぺらぼう】
【名】【形动】
(1)脸上没有眼、鼻、嘴的大个子妖怪。(顔に目·鼻·口のない化け物。)
(2)光滑溜平,平平淡淡,平板,单调。(一面に平らで凹凸がないこと。なんの変化もないこと。また、そのさま。)
△のっぺらぼうな顔。/平滑的脸。
[8]覗き穴③◎【のぞきあな】
【名】
窥视孔
[9]反射◎【はんしゃ】
【名·自他动·三类】
反射。(ある媒質を伝わって波動あるいは粒子が他の媒質との境界面で進行方向をかえ元の媒質の中に戻って進むこと。また、動物·人間が刺激に対して、意識作用の関与なしに神経系を介して行う反応。)
△条件反射。/条件反射。
△光が鏡に反射する。/光反射到镜子上。
△反射的に答える。/反射似地回答。
△反射運動。/反射运动。
△反射角。/反射角。
△反射鏡。/反射镜。
△反射炉。/反射炉。
△反射防止膜。/防反射膜。
△反射神経。/反射弧。
[10]紙切れ③④【かみきれ】
【名】
纸片,破纸。(紙の切れ端。また、小さく切った紙。紙片。)
△紙切れに書きとめる。/写在纸片上。
[11]丁重◎①【ていちょう】
【名·形动】
很有礼貌,郑重其事,彬彬有礼。(礼儀正しい。)
△丁重なあいさつ。/郑重的寒暄。
△丁重にほうむる。/厚葬。
△丁重に断る。/郑重回绝;婉言谢绝。
△招かれて丁重なもてなしを受けた。/被邀请去受到殷勤的招待。
[12]瞬き◎④【またたき】
【名】
(1)眨眼;瞬间。(またたくこと。まばたき。めばたき。)
△瞬きする間。/转眼间。
(2)闪烁。(光がちらちら明滅して見えること。)
△星の瞬き。/闪烁的星星。
[13]手のひら②①【てのひら】
【名】
手掌。(手首から先の、物を握る時の内側の面。)
△手のひらを返す。/ 翻脸不认人。
[14]職務①【しょくむ】
【名】
职务,任务。(仕事として担当する任務。)
△職務を執行する。/执行任务。
△職務をおこたる。/玩忽职守。
△職務に忠実である。/忠于职守。
△職務を遂行する。/完成任务。
△職務給。/按职务付的工资。
[15]没頭◎【ぼっとう】
【名·自动·三类】
(1つのことだけに熱中すること。)
△寝食を忘れて仕事に没頭する。/废寝忘食埋头工作。
△仕事に没頭する。/ 埋头工作。
△医学の研究に没頭する。/潜心从事医学研究。
[16]時刻①【じこく】
【名】
(1)时刻,时间,时候。时间流逝过程中的某一点。(時の流れにおける、ある一点。)
△約束の時刻。/约定的时间。
△今の時刻は3時5分です。/现在(的时间)是三点五分。
△彼はいつも時刻に遅れる。/他经常迟到。
△彼は時刻を計ってやってきた。/他掐着钟点来了。
△彼女は時刻をたがえることはない。/她向来严守时刻。
(2)合适的时候,好时机。(都合のよいとき。好機。)
△時刻到来。/时机到了。
△もう仕事をやめてもいい時刻だ。/已经到了可以停止工作的时候了。
[17]気候◎【きこう】
【名】
气候。(各地における長期にわたる気象の平均状態。)
△大陸的気候。/大陆性气候。
△海洋性気候。/海洋性气候。
△亜熱帯気候。/亚热带气候。
△気候の変わり目。/气候变换之际。
△不順な気候。/时令不正,反常的气候。
△気候が変わりやすい。/气候多变。
[18]世間話②【せけんばなし】
【名】
(1)闲话。(人のうわさ。)
△ 君に関する世間話であるということだ。/听说有和你有关的传言。
(2)聊天。(おしゃべり。)
△ 友人ととりとめもない世間話をした。/和朋友海阔天空地瞎聊一阵。
△ 30分ほど世間話で過ごした。/随便闲聊了三十来分钟。
[19]?いいかげん
[20]程なく②③【ほどなく】
【連語】【副】
不久;不一会功夫
[21]尽きる②【つきる】
【自动·二类】
(1)尽,罄尽;完,光;没有了。(だんだん少なくなっていって、最後にすっかりなくなる。)
△話のたねが尽きる/没有话题了。
△手段が尽きる/用尽手段。
△話がつきない/话说不完。
△わが命尽きるまで/直至我生命完结。
△酒はもうつきてしまった/酒已经喝光了。
△つきぬ恨み/终天之恨。
△くめどもつきぬ知識のみなもと/取之不尽的知识源泉。
(2)到头;穷尽。(つづいていたあるものごとが、そこで終わる。)
△すぐ雑木林がつきた/杂树林快到头了。
△なごりがつきない/恋恋不舍。
△いくら話をしていても、話題がつきない/不论说多少话题也没个终结。
△ポプラの並木はどこまで行ってもつきないように見える/林荫路的白杨树,看着好像怎么走也到不了头似的。
(3)以“…に尽きる”的形式表示“只限于”、“…是最好的”。数…。(「…に尽きる」の形で、…に限る、…が一番だという意味を表わす。)
△子どもたちの姿は「純真」の一語に尽きる/孩子们的样子,用一个词说就是“纯真”。
△この叙事詩は壮麗というに尽きる/这首叙事诗,真叫壮丽。
[22]ほお【頬】
脸颊liǎnjiá,脸蛋儿liǎndànr,面颊miànjiá,颊jiá,脸liǎn.
▲ ふっくらした~/胖胖的脸蛋儿.
▲ ぽっと~を染める/脸蛋儿立刻变得通红.
▲ げっそりと~がこけている/瘦得颧骨quángǔ都露了出来.
▲ 思わず~が緩んだ/不觉脸上露出笑容.
▲ 不満げに~をふくらませた/不高兴地撅起juēqǐ了嘴.
▲ ~にそっとキスした/轻轻地吻wěn了一下脸颊.
▲ ~を軽くつねった/轻轻地拧níng了一下脸蛋.
【参考】“脸蛋儿"“脸蛋子liǎndànzi"は話し言葉で,子どものほっぺたをさすことが多い.
【慣用句】
~が落ちる 非常好吃;香极了.
▲ おいしくて~が落ちそうだった/(饭菜)香极了.
[23]掻く①【かく】
【他·一类】
(1)搔,挠。将指尖或细长物的尖端紧贴在物体的表面蹭。(指先や細い物の先端を物の表面にあてがって強くこする。ひっかく。)
△かゆいところを掻く。/搔痒处。
△髪を掻く。/梳头。
△背中を掻く。/挠脊梁。
△田を掻く。/耕田。
△犬が前足で土を掻く。/狗用前脚刨土。
△往来の雪を掻く。/搂街上的雪。
△庭の落ち葉を掻く。/把院子的落叶耙到一块儿。
(2)拨,推;扫,耙,搂。(手や道具の先を往復させるようにして、一面にある物を押しのけたり、寄せ集めたりする。)
△人をかき分ける。/拨开人群。
△泳ぐとき,手と足で水をかきながら前へ進む。/游泳时用手和脚划水前进。
(3)和,搅和。用细长物的先端等搅和器皿中的东西。(細い物の先などで、器に入れた物を混ぜる。)
△からしを掻く。/搅和〔和〕芥末。
△漆を掻く。/搅和〔和〕漆。
(4)刮,削,刨。使刃具贴在硬物的表面削细。(かたい物の表面に刃物を当てがって、削って細かくする。)
(5)犁地,翻地。用犁等翻耕田地。(犂などで田畑をすき返す。)
△田を掻く。/犁田。
(6)砍切,砍掉。拉到跟前用刀切砍。(刀を手前に引いて切る。)
(7)将不怎么惹人喜欢的东西表现出来。〔あまり好ましくないものを表面にだす。恥などを身に受ける。いびきを立てる。涙や汗などをからだの外に出す。〕
△あぐらを掻く。/盘腿坐。
△汗を掻く。/出汗;流汗。
△いびきを掻く。/打呼噜。
[24]身勝手②【みがって】
【名·形动】
自私,任性,自我放纵。(他人のことを考えず、自分の都合や利益だけを考えて行動すること。)
△身勝手な人。/只顾自己方便(利益)的人。
△身勝手なふるまいをする。/举止任性。
△おまえの身勝手を許すことはできない。/不能任着你的性。
[25]ソース【source】
出处chūchù,根源gēnyuán,来源láiyuán;提供消息者tígōng xiāoxizhě.
▲ ニュース~/消息┏来源〔提供者〕.
[26]物資◎【ぶっし】
【名】
物资。(人間の生活や活動のために必要な品物·資材。)
△戦略物資。/战略物资。
△必需物資。/必需(不可缺少)的物资。
△生活物資。/日用物资。
△国家統制物資。/国(家)控(制)物资,国家统购统销的物资。
△物資が欠乏する。/物资缺乏。