八 ?につけて(は/も)每当…就…;无论…都…
よく「?につけ」の形で用いられ、「見る」「思う」「考える」などの動詞に付き、「何かを見たり思ったりするたびに、それに関連していつもある気持ちになってそうする』という意味を表す。後ろには、感情や思考に関する内容が続く。また、「何か、何事」などの言葉と結びっいて、それぞれ「どんな場合でも」「何かのきっかけがあるたびに」という意味を表す。「?につけ』の前に対立する意味の言葉を並べ、「どちらの時も」という意味を表す慣用表現もある。類義表現としては「そのたびに」などがあげられる。
①. 文化および民族のイメージを考えるにつけては、我々は特別に慎重[1] であり、焦点[2] の選び方に注意深くあらねばならないはずである。(在考虑文化及民族形象时,我们一定要特别地慎重,要十分注意焦点的选择方法。)
②. 川沿いの道を歩くにつけ、川から見える家並み[3] を見るにつけずいぶん変わったけど、川は昔と変わらぬ姿で静かに流れている。(每每走在沿河的小道上,每当看到从河边能望见的ー排排住房时,就感到变化是那么地大。但是河流一如往昔静静地流满着。)
③. 日本に戻った森さんは、帰国後は何かにっけて、北京はこうだった、中国はこうだったと、かっての赴任地と比較[4] する癖がしばらく抜けず、北京の生活を懐かしんでいるようだった。(森回到日本后有一段时间无论遇到什么就爱和以前工作过的北京比,说北京是这样的,中国是那样的,等等,非常怀念在北京度过的那段日子。)
④. 学校ではアメリカの子供たちに、家では日本の子供たちに、何かとの違いを笑われていたわたしを、母は慰めようとしてよく言ったものだ。「人人になったら、あなたがアメリカ人か日本人かなんて、誰も気にしないようになりますよ」。(无论发生什么,在学校我总是被美国孩子,在家总是被日木孩子嘲笑我与他们的不同。这时母亲总是安慰我说,“长大后,就不会有人在意你是美国人还是日本人了。)
⑤. よいにつけ悪いにっけ、あの人たちの協力を仰ぐしかない。(好也罢,坏也罢,我们都只有仰仗他们的帮助了。)
表現の学習
一 傾向を表す表現
「傾向を表す表現」とは、物事が置かれている状態、状況または、動作がどんな様子かを説明するときに使う表現である。「きらいがある」「むきがある」のような物事の本質をいう表現もあるし、「っぽい」などの接尾語を使うことで、物事の外見から捕えた状態を表すものもある。主なものだけでも以下のものがあげられる。
①. 田中はやや肥満[5] ぎみながら、がっしりした体格である。(田中虽然有点儿胖,但身体长得挺敦实的。〉
②. 男というものはたいていあきっぽい[6] ものだ。そして馬鹿な目にあってからやっと目がさめるのだ。(男人往往都有喜新厌旧的毛病,上了当才会回心转意。)
③. さすがに母もこれ以上日本留学のことを押し付け[7] がましく言っては逆効果になると思ったのか、黙って流し台[8] に行った。(或许母亲也觉得再这么硬逼着我去日本留学的话,事情会适得其反,所以就默默地到厨房的水槽那边去了。)
④. 電話を切ろうとしたときだった。陸さんは急に「これからあなたのところへ行ってもいいですか」と間いてきた。低い声でためらいがちな聞き方だった。(正要挂电话时,小陆突然低声地有点儿迟疑地问道,“我现在能不能去你那儿?”)
⑤. この店は客のボトル[9] を預からないじ毎回、きちんと飲んだ分の支払いを済ませる。誰もが余り常連[10] めいた顔をせず、バーテン[11] はせいぜい天気の話くらいしか相手にならない。(这店不寄存顾客的酒瓶。每回喝完酒后都清帐。无论谁都不摆老顾客的架子,调酒师至多和你聊上几句天气之类的话。)
⑥. 人間[12] (じんかん)至る所に青山[13] あり、と言う。この言葉はやや感傷的[14] なきらいはあるが、大志[15] を立てて大いに雄飛[16] すべきであるという意味ではとても励み[17] になるものである。(都说“人间到处有青山”。此话听起来略显伤感,但却是在激励人们要胸怀大志展翅飞翔。)
⑦. 最近摘発[18] された事件を政治腐敗[19] と見なし、政治改革[20] を実施しろという声が高まる向きがあるようだ。(好像要求实行政治改革的呼声较高,他们认为最近揭露出来的事件是政治腐改的表现。〉
[1]慎重◎【しんちょう】
【名】
慎重,小心谨慎,稳重,稳健。谨慎认真,沉着冷静而不轻率从事。(注意深く、落ち着いて、軽々しく行わないこと。)
△慎重な発言。/小心谨慎的发言。
△慎重な態度をとる。/采取慎重态度。
△彼は慎重な人だ。/他是稳重的人。
△慎重にことばを選ぶ。/慎重选择词语。
△慎重を欠く。/失慎。
△慎重を要する。/要加小心。
[2]焦点①【しょうてん】
【名】
(1)〈理〉焦点。(鏡·レンズなどで、光軸に平行な光線が反射あるいは屈折して集まる一点)
△焦点を定める/定焦点。
△焦点をあわせる/对准焦点。
△焦点距離/焦距。
(2)焦点,中心,核心。(人々の関心や注意が集まるところ。また、物事の中心となること)
△話題の焦点/话题的中心。
△ニュースの焦点/新闻的焦点。
△問題の焦点に迫る/逼近问题的核心。
△話の焦点がすこしずれている/说话有点离题了。
△この点に焦点をしぼって論じよう/集中到这一点上来讨论吧。
[3]家並み◎【やなみ】
【名】
(1)房屋的排列(状况,样子),排列的房屋。(立ち並んでいる家。また、その並び方。いえなみ。)
△美しい家並みの町。/房屋排列整齐的美丽城镇。
(2)家家户户。(家ごと。また、どの家もみな。軒並み。)
[4]比較◎【ひかく】
【名·他动·三类】
比,比较。(くらべること。くらべ合わせること。)
△成績を比較する。/比成绩。
△AをBと比較する。/把A跟B比一比;A跟B比较一下。
△比較してみれば問題がはっきりする。/用比较的方法就容易把问题说清楚;问题一比就清楚了。
△わたしは彼とは比較にならない。/我比不上他。
△前と比較すると,ずっとよくなっている。/和以前比,好多了。
△比較言語学。/比较语言学。
[5]肥満◎【ひまん】
【名·自动·三类】
肥胖。(体が肥えふとること。)
△肥満短身の人。/肥胖身矮的人;矮胖子。
△運動不足で肥満する。/因缺少运动而肥胖。
△肥満症。/肥胖症。
[6]飽きっぽい②【あきっぽい】
【形】
动不动就厌烦的,没耐性的。(ることが長続きせず、すぐに飽きてしまうさま。飽きやすい。)
△彼は飽きっぽい。/他没常性。
[7]押し付け◎【おしつけ】
【名】
(1)硬性要求。(無理強いすること。)
△規則の押し付け。/硬性规定。
(2)铠甲上的铁板。(「押付の板」の略。)
[8]流し台③【ながしだい】
【名】
厨房的洗涤台。(台所にすえつけて、食品·食器を洗ったり、水を流したりする台。)
△野菜を流し台において洗う。/把蔬菜放到洗涤台清洗。
[9]ボトル②【ボトル】
【名】【英】bottle
瓶,酒瓶。(瓶、特に、洋酒の瓶。)
△行きつけの店にボトルをキープしておく。/把瓶酒存放在常去的店里。
[10]常連◎【じょうれん】
【名】
(1)常客,熟客。经常光顾某一饭店或娱乐场所等的人。(ある飲食店·興行場などにいつも来る人。)
△彼はその料理店の常連·定連だ。/他是那家饭馆的常客。
(2)老伙伴,老搭档。经常一起配合的伙伴。(いつも連れ立っている仲間。)
[11]バーテン【ばーてん】
酒保,酒吧的服务生
[12]人寰【じんかん】
人寰,人间,社会
[13]青山①【せいざん】
【名】
(1)青山。(草木が青々と茂っている山。青嶺。青々とした山。)
△人間いたるところ青山あり。/人间到处有青山。
(2)坟地。(骨を埋める土地。)
[14]感傷的◎【かんしょうてき】
【形动】
伤感的,感动的。(感情を動かされやすく、何かにつけて涙もろくなっているさま。センチメンタル。)
[15]大志①【たいし】
【名】
大志,远大的志愿。(大きなこころざし。将来に対する遠大な希望。)
△少年より大志をいだけ。/从少年时就怀抱远大志愿。
[16]雄飛①【ゆうひ】
【名·自动·三类】
蓬勃活跃。展翅雄飞。异常活跃。(雄鳥の飛揚するように)勢い盛んに勇ましく活動すること。)
△彼は来月から海外に雄飛するつもりだ。/他打算从下个月开始去海外一展宏图。
[17]励み③【はげみ】
【名】
勤奋,努力,鼓舞,鼓励,勉励。(励むこと。精を出すこと。心を励ます支えや頼りとなるもの。)
△励みになる。/可以勉励我。
[18]摘発◎【てきはつ】
【名·他动·三类】
揭发;揭露。(悪事などをあばいて公表すること。)
△不正取引を摘発する。/揭露不正当的买卖。
△麻薬密輸団が摘発された。/麻药走私集团被揭发出来了。
[19]腐敗◎【ふはい】
(1)腐坏,腐朽,腐烂。(くさる。)
(1)腐坏,腐朽,腐烂。(くさる。)
△腐敗しやすい食物。/易腐〔容易(腐)坏〕的食品。
△腐敗を防ぐ。/防止腐坏。
(2)腐败,堕落。(堕落すること。)
△腐敗した社会。/堕落〔腐朽〕的社会。
△役人の腐敗した行為を糾弾する。/谴责官僚的腐败行为。
[20]改革◎【かいかく】
【名·他动·三类】
改革。(改めかえること。改まりかわること。)
△教育改革。/教育改革。
△文字改革。/文字改革。
△社会制度を改革する。/改革社会制度。