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文化論の落とし穴
ひと昔[1] 前、眼鏡をかけカメラを肩にして、猫背[2] の観光客を見たら日本人だと思え、という浅薄な冗談がはやったことがあった。演説やあいさつをする時、アメリカ人はまずジョーク[3] で始めるが、日本人はおわび[4] と弁解[5] で始めるというのも、言い古された[6] 決まり文句の一つだろう。西洋の文化は罪を基盤[7] とした文化だが、日本人の行動の規範[8] は他人に対する恥の感覚[9] であるというのも、もう長らく語り継がれて[10] きた日本人への先入見[11] である。わけのわからない微笑[12] を浮かべて不気味な国民だという非難から、とかく[13] 感情的でヒステリカル[14] に行動するという悪口に至るまで、過去百年、さまざまなタイプのレッテル[15] が日本人と日本文化に張られ続けてきた。
こうしたレッテルは、確かにある程度、日本人の現実を言い当ててはいるものの、たいていは事実の一面が誇張[16] されているのは、言うまでもない。しかも困ったことに、そうした事実が変わったのち[17] にも、イメージは一つの固定観念[18] として、ひとり歩きをすることが多い。どうやら、人間にはだれしも他国の文化や他民族の民族性について、安易な固定観念を抱いて安心する癖があるらしい。日本人についてばかりではなく、世界のさまざまな国民や民族の間で、互いにエスニック[19] .ジョークというレッテル張り[20] が楽しまれてきた。ポーランド[21] 人はお人よし[22] であり、イタリア人はいつも女性を口説いて[23] いるし、ドイツ人は数字と規則しか信じないなどというのは、その典型的なものだろう。
[1]一昔②【ひとむかし】
【名】
往昔,昔日,过去。(物価の変動や子供の成長などから漠然と考えられる一時代前の過去。普通、今から十年くらい前を指す。)
△10年一昔。/十年一个时代;十年竟成往昔。
△一昔前の人間。/昔日的人。
[2]猫背②【ねこぜ】
【名】
驼背(的人),水蛇腰(的人)。(背が後方に丸く曲がり、首が前に出た状態。)
△猫背のおじいさん。/驼背的老人。
[3]ジョーク①【じょうーく】
【名】【英】joke
诙谐,笑话,玩笑。(冗談。しゃれ。)
△ジョークブック。/笑话书;诙谐故事集。
[4]お詫び◎【おわび】
【名】
道歉,赔罪,表示歉意,赔不是,请求原谅。(謝ること。)
△彼にお詫びをせねばならない。/我该向他道歉。
△ごぶさたをお詫び申しあげます。/久疏问候向您表示歉意。
△幾重にもお詫びをいたします。/向您万分道歉;衷心表示歉意。
[5]弁解◎【べんかい】
【名·自他动·三类】
辩解,分辩,辩明。辩白。(言い訳をすること。言い訳。)
△みんなの前で弁解する。/在大家面前辩解。
△苦しい弁解。/理屈的辩解。
△知らなかったと弁解する。/辩解说不知道。
△しきりに弁解する。/再三辩解。
△弁解の余地がない。/没有辩解的余地,无可辩解。
△弁解は無用だ。/无需辩解,分辩是无用的。
△弁解を許さない。/不容分辩。
△いまさら弁解してもはじまらない。/事到如今辩白也没用。
[6]言い古す④【いいふるす】
【他动·一类】
说得不新鲜了,说得陈腐了。(長い間言い続けて新しみがなくなる。)
[7]基盤◎【きばん】
【名】
(1)基础;底座;底子。(物事が動いていくための一番基礎となるもの。)
△…を基盤とする/以……为基础。
△…の基盤をなす/构成……的基础。
△田舎に基盤を置いている/把基础放在乡下。
△基盤が弱い/基础薄弱;底子薄。
△民主主義の基盤/民主主义基础。
(2)〈地〉基岩。(床岩。)
[8]規範◎【きはん】
【名】
规范,模范,标准。(行動や判断の基準·手本。)
△規範を示す。/示范。
△規範に従う。/遵循规范。
△社会規範。/社会规范。
[9]感覚◎【かんかく】
【名】
感觉。(物事を感じ取られること。光·音や機械的な刺激などをそれぞれに対応する受容器によって受けたとき、通常、経験する心的現象。)
△感覚がにぶい。/感觉迟钝。
△動物は感覚がするどい。/动物的感觉敏锐。
△美的感覚をみがく。/增强美感。
△手足の感覚がなくなる。/手脚没有感觉;手足麻木。
△ひりひり。/火辣辣。
△ちくちく·きりきり。/象针扎似的。
△ずきずきと痛い。/一跳一跳地疼。
△痛がゆい。/又疼又痒。
△むずむず。/痒痒;发痒。
△つるつる。/光滑。
△すべすべ。/滑溜溜。
△じっとり。/湿漉漉;湿津津。
△べとべと。/粘糊糊。
△ぶよぶよ。/暄软。
△ごつごつ。/凹凸不平。
[10]継ぐ②【つぐ】
【他动·一类】
(1)〔つなぐ〕[密着させて]接,接上;[つなぎあわす]连接,连上。
△骨を継ぐ。/接骨。
△乗り継ぐ。/倒车;换车。
(2)〔続ける〕继续。
△ことばを継ぐ。/接话茬儿。
(3)〔加える〕添加,续上。
△炭を継ぐ。/添炭;续炭。
[11]せんにゅう‐けん【先入見】‥ニフ‥
(→)先入観に同じ?
[12]微笑◎【びしょう】
【名·自动·三类】
微笑。(ほほえみ。)
△微笑を浮かべる。/现出微笑。
△微笑をもらす。/露出微笑。
△微笑を含んだ顔。/含着微笑的脸。
△口もとに微笑をたたえる。/嘴角现出微笑。
△微笑を禁じ得ない。/禁不住微笑。
[13]とかく◎【とかく】
【副】
(1)种种,这个那个,这样那样,不知不觉之间。(あれやこれや。いろいろと。)
△彼はやめさせられる前からとかくのうわさがあった/他在被免职以前就传有种种流言。
△あの人にはとかくの批判がある/对他有各种各样的批评。
△とかくするうちに出発の日が近づいてきた/整天忙忙碌碌地不知不觉出发的日子就快到了。
(2)动不动,动辄,总是。(ややもすれば。ともすると。)
△寒いときにはとかくかぜをひきやすい/天冷的时候总好着凉。
△とかくこの世は住みにくい/总而言之,世间不好混。
△とかく人の口はうるさい/总之,人言可畏。.
△人はとかく自分の欠点には気がつかないものだ/人总是看不到自己的缺点。
△若いものは,とかくそういうふうに考えるものだ/年青人总是爱那么想。
[14]ヒステリカル【ひすてりかる】
歇斯底里,狂乱
[15]レッテル◎【れってる】
【荷】letter
(1)商标;标签,标记。(商品に製造会社などが貼りつける紙札。商標。ラベル。トレードマーク。)
△箱にレッテルを張る。/在箱子上贴商标。
△レッテルをはがす。/剥去标签。
△レッテルをたしかめてから買う。/看好商标再买。
(2)帽子,标签。(転じて、ある人物や物事に対する特定の評価。)
△ごくつぶしというレッテルを張られる。/被人戴上饭桶的帽子。
△彼にうそつきのレッテルを張る。/给他戴上骗子的帽子。
[16]誇張◎【こちょう】
【名·他动·三类】
夸张,夸大,添枝加叶。(実際よりも大げさに表現すること。)
△誇張して話す。/夸大其词。
△誇張して言えば…/夸大一点说……。
△事実を誇張する。/夸大事实。
△白髪三千丈とはずいぶん誇張した言い方だ。/“白发三千丈”这句诗是相当夸张的说法。
[17]後②◎【のち】
【名】
(1)后,之后,以后。(あと。)
△5日後。/五天后。
△曇り後晴。/阴转晴。
△10年の後。/十年以后。
△洋服は注文の日より1週間後にできあがります。/西服订做后一个星期做好。
△食事の後に散歩する。/饭后散步。
△式が終わって後に余興がある。/仪式之后有余兴。
△そのことは後に述べる。/那一点以后再讲。
△後になって苦情を言う。/事后抱怨。
△地震の後に大火があった。/地震之后发生了大火。
(2)今后,将来,未来。(将来。)
△後のために貯える。/为将来储存起来。
△千年の後世界はどうなるだろう。/一千年以后世界会是什么样呢。
△後は後,いまはいま。/将来是将来,现在是现在。
(3)死后,身后,后世。(死んだあと。)
△後の世のために名作を残す。/为后世留下名著。
△後の事を心配する。/为后事担忧。
[18]固定観念④【こていかんねん】
【名】
固有观念,定性思维。(いつも頭から離れないで、その人の思考を拘束するような考え。固着観念。)
△改革を進むなら固定観念を捨てなくてはならない。/要想推进改革就必须丢弃固定观念。
[19]エスニック③【えすにっく】
【形动】【英】ethnic
具有民族特色的。(風俗·習慣などが民族特有であるさま。民族的。)
△エスニックな音楽。/民族风的音乐。
△エスニックな料理。/特色料理。
[20]張り◎【ばり】
【接尾】
(1)弓的拉力。(弓のつるを張る人数によって表わす、弓の強さ。)
△5人張りの弓/五人拉力的弓。
(2)……式的;很象……。(有名な人に似ていること。…ふう。)
△あの役者は雁治郎張りだ/那个演员的表演很象雁治郎。
△団十郎張りの顔/团十郎式的脸型。
△漱石張りの文章/夏目漱石风格的文章。
[21]ポーランド①③【ぽーらんど】
【名】【英】Poland
波兰。(ヨーロッパの中部、ドイツとベラルーシとの間に在る国。)
△ポーランド共和国(首都ワルシャワ)。/波兰共和国(首都华沙)。
[22]お人よし【おひとよし】
忠厚老实,老实巴交,老好人
[23]口説く②【くどく】
【他动·一类】
(1)劝说,说服,劝服。〔説得する。〕
△父は母に口説かれてやっと入院した。。/父亲被妈妈劝得终于住了院。
△いろいろ口説いてみたが反応がない/左说右说一点反应也没有〔怎么也不答应〕,。
(2)求爱,追求,勾引,诱惑。〔しつこく迫る。〕
△あの手この手で女を口説く。/用尽办法向女人求爱。
△いくら口説いてもだめよ。/怎么追(我)也没有用。