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第二課 辛夷の花
堀辰雄
「春の奈良[1] へ行って、馬酔木[2] の花盛り[3] を見ようと思って、途中、木曽路[4] を回ってきたら、思いがけず吹雪に遭いました。……」
僕は木曽の宿屋[5] でもらった絵はがきにそんなことを書きながら、汽車の窓から猛烈[6] に雪の降っている木曽の谷谷へ絶えず目をやっていた。
春の半ばと言うのに、これはまたひどい荒れよう[7] だ。その寒いったらない。おまけに[8] 、車内には僕たちのほかには、いっしょに木曾から乗り込んだ、どこか湯治[9] にでも出かけるところらしい、商人[10] ふうの夫婦連れと、もう1人厚ぼったい[11] 冬外套[12] を着た男の客がいるっきり。――でも、上松[13] を過ぎる頃から、急に雪の勢いが衰え出し、どうかすると[14] ぱあっと[15] 薄日[16] のようなものが車内にも差し込んでくるようになった。どうせ、こんなばかばかしい[17] 寒さはここいら[18] だけと我慢していたが、みんな、その日差しを慕う[19] ように、向こう側の座席に変わった。妻もとうとう[20] 読みさし[21] の本だけ持ってそちら側に移っていった。僕だけ、まだ時々思い出したように雪が紛々[22] と散っている木曽の谷や川へ絶えず目をやりながら、こちらの窓側に強情[23] に頑張っていた。……
[1]奈良【なら】
【日本地名·姓氏】
(1)奈良县,近畿地区中部的县,占昔日大和国全域,县厅所在地为奈良市。(近畿地方中部の県。かつての大和国全域を占める。県庁の所在地、奈良市。)
(2)奈良市,奈良县北部的市,县厅所在地。京都府南部の市。(奈良県北部にある市。県庁所在地。710 年平城京が置かれ、784 年まで 75 年間日本の首都として栄えた。以来、北都(京都)に対して南都と呼ばれ、東大寺·興福寺·春日大社の門前町として発達。天平文化に代表される多くの文化遺産を残す。)
(3)日本姓氏之一。(姓氏の一。)
[2]馬酔木【ませび】
马醉木 ,常绿灌木.
[3]花盛り③【はなざかり】
【名】
(1)花盛开(的季节)。(花が盛んに咲くこと。また、その時節。)
(2)最美好的时期,黄金时代。(物事の頂点。さかん。)
△海外旅行の花盛り。/出国旅行的旺季。
[4]きそ‐じ【木曾路】‥ヂ
中山道の一部?木曾谷を通る街道?贄川にえかわから馬籠まごめあたりまでをいう?木曾街道?続日本紀6?吉蘇路を通す?
[5]宿屋◎【やどや】
【名】
旅店,旅馆,客栈。(設備の余り近代的でない旅館。)
△宿屋のおかみ。/旅店的女主人(内掌柜)。
△宿屋に泊まる。/住在旅馆里。
△宿屋住まい。/住旅店。
[6]猛烈◎【もうれつ】
【名·形动】
猛烈,凶猛,激烈。(勢い·程度などのはなはだしい·こと(さま)·)
△猛烈に戦う。/激烈战斗。
△猛烈に攻撃する。/猛烈攻击。
△猛烈に勉強する。/勤奋地学习。
△(人が)猛烈なスピードで走る。/飞快地跑。
△猛烈社員。/勤奋的职员猛烈。
[7]荒れる◎【あれる】
【自动·二类】
(1)闹,乱。(催し·会議などが無秩序な状態になる。)
△彼の生活は近ごろ荒れている。/他的生活近来很荒唐。
△会議が荒れる。/会议闹纠纷。
(2)乱闹。(乱暴なふるまいをする。)
△馬が荒れる。/马暴跳。
△ゆうべはだいぶ荒れたな。/昨天晚上闹得很厉害。
(3)荒芜。(荒廃する。)
△荒れた庭にも春がくる。/荒芜的田园里也有春天来。
(4)天气变坏。(波風などが激しくなる。)
△あらしで海が荒れる。/因为暴风雨海上起风浪。
(5)粗糙。(肌のあぶらけがぬけてかさかさになる。)
△水仕事で手が荒れる。/因为洗涤东西,手皲裂。
△ひげをそったあとは顔が荒れるから、クリームをつけるほうがいい。/刮了胡子之后,脸容易皴,所以最好搽上雪花膏。
(6)文章写法粗乱。(文章の結構がめちゃくちゃだ。)
△筆が荒れる。/笔法乱。
[8]おまけに◎【おまけに】
【副】
又加上,更加上,而且,况且,,加之『書』。(さらにその上。)
△きょうは非常に暑い,おまけに風がちっともない/今天很热,并且一点风也没有。
△彼は貧乏でおまけに病人ときている/他既穷又有病。
[9]湯治◎【とうじ】
【名】【自·三类】
温泉疗养。(温泉に入って病気などを治療すること。)
△熱海へ湯治に行く。/到热海去温泉疗养。
[10]商人①【しょうにん】
【名】
商人。(商業を営む人。)
△毛皮商人。/皮货商。
△死の商人。/军火商。
△商人の手をへて買い集める。/通过商人收购。
△ぬけめのない商人。/精明的商人。
△商人根性。/商人本性。
△商人かたぎ。/商人气质。
[11]厚ぼったい◎⑤【あつぼったい】
【形】
很厚、厚沉。(厚く重たいような感じである。)
△厚ぼったい冬オーバー。/厚沉的大衣。
△厚ぼったい織物。/(质地)厚墩墩的织物。
△寝不足でまぶたが厚ぼったい。/因为睡眠不足眼皮发胀。
[12]外套◎【がいとう】
【名】
大衣,外套;风衣;雨衣。(オーバーコート。)
△外套を着る。/穿大衣。
△外套をはおる。/披大衣。
△外套をぬぐ。/脱大衣。
[13]上松【あげまつ】
【日本地名】
[14]どうかすると【どうかすると】
【惯用语】
(1)也许,或许。(場合によると。)
△どうかすると春のような暖かい日がある。/也许有像春天般温暖的日子。
(2)往往,动不动。(ややもすると。)
△どうかすると安易な方法を選びがちだ。/往往容易选择简单的方法。
[15]ぱあっ‐と
〔副〕
物事が一気にある状態になったり行われたりするさま??有り金を―使う?
[16]薄日◎【うすび】
【名】
微弱的阳光。(薄雲を通してさす弱い日の光。弱い日差し。薄ら日。)
△薄日がさす。/射出暗淡的阳光。
[17]馬鹿馬鹿しい⑤【ばかばかしい】
【形】
(1)无聊,毫无价值;荒谬,愚蠢。(全くばかげている。)
△馬鹿馬鹿しいお話で恐れ入ります。/实出唐突。
(2)胡闹。(はなはだしい。)
△馬鹿馬鹿しい値段。/天价。
[18]此処いら②【ここいら】
【代】
这一带,这附近,这时,这会儿。(「ここら」に同じ。)
[19]慕う◎②【したう】
【他动·一类】
(1)爱慕,怀念,想念,思慕。〔恋しく思う。心がひかれなつかしく思う。〕
△母国を慕う。/怀念祖国。
△ふたりは深く慕い合っている。/他俩深深地互相爱慕着。
(2〕敬慕,敬仰,景仰。敬佩他人的学问,人品等而意欲效仿。〔敬慕する。学問·人徳などを尊敬して、それにならおうとする。)
△師の学風を慕う。/敬仰老师的学风。
△彼女は近所の子どもに慕われている。/她很受近邻孩子的欢迎。
(3)追随,跟随;追缠。感到难舍难分而紧随其后。(まとわりつく。離れがたく思って後を追う。〕
△この子はあとを慕って困る。/这孩子在后面追缠真麻烦。
[20]とうとう①【とうとう】
【副】
终于,到底,终究,结局。(最終的な結果として物事が実現した、あるいは実現しなかったという意を表す。ついに。結局。)
△とうとう雨になった。/到底下起雨来了。
△3時間待ったが、彼はとうとう来なかった。/等了三小时,但他终于没有来。
△いそがしくて、その映画はとうとう見に行けなかった。/忙得终于没能去看那部电影。
△とうとう酒で死んだ。/终于死在酒上了。
[21]読みさし【よみさし】
读到中途,没有读完.
[22]紛紛◎【ふんぷん】
【形动】
纷纷,纷纭。(入り乱れてまとまりのないさま。)
[23]強情◎③【ごうじょう】
【名·形動】
倔强,顽固,固执。(自分の考えをなかなか変えないさま。)
△強情をはる。/顽固,嘴硬。
△強情なやつ。/顽固的家伙。
△ひどく強情な人。/极其固执的人。
△強情な娘。/犟姑娘。