上外 《日语综合教程》 翻译注解。友情提示：点击生词后面的小数字可以跳转到解释，再次点击返回（Backspace键也可返回）。

読み物

自然との触れ合い

長谷川侉南

    私(わたし)たち人間(にんげん)は過酷(かこく)[1] な自然(しぜん)の中(なか)で生(い)き抜(ぬ)く[2] ためにいろいろな工夫(くふう)を凝(こ)らして[3] きた。そのおかげで今(いま)では豊(ゆた)かで便利(べんり)な生活(せいかつ)を手(て)に入(い)れ、快適(かいてき)な生活(せいかつ)を送(おく)っている。ところが、その代価(だいか)として、多(おお)くの自然(しぜん)も失(うしな)ってきている。現在(げんざい)の都会(とかい)生活(せいかつ)は自然(しぜん)の過酷(かこく)さから人間(にんげん)の肉体(にくたい)を守(まも)り、一(いち)年(ねん)じゅう快適(かいてき)な生(なま)活(かつ)環境(かんきょう)を提供(ていきょう)してくれるが、そうした中(なか)で生(い)きる人間(にんげん)は果(は)たして心身(しんしん)[4] ともに健康(けんこう)であるのだろうか。だれの話(はなし)だったか忘(わす)れたが、動物(どうぶつ)の中(なか)で自(みずか)らの意志(いし)で家畜(かちく)化(か)していったのは人間(にんげん)をおいてほかにないと言(い)う。快適(かいてき)な生活(せいかつ)環境(かんきょう)になればなるほど、自然(しぜん)の中(なか)での人間(にんげん)性(せい)回復(かいふく)[5] が必要(ひつよう)になってくる。私(わたし)は登山(とざん)を通(つう)じて私(わたし)の自然(しぜん)観(かん)を養(やしな)ってきた。私(わたし)の自然(しぜん)観(かん)は物(もの)の名前(なまえ)を覚(おぼ)え、動物(どうぶつ)や鳥(とり)の名前(なまえ)を覚(おぼ)え、その生態(せいたい)[6] を知(し)ることで、自然(しぜん)を知(し)ろうとするものではない。そうしたことも自然(しぜん)を知(し)る上(うえ)においては大切(たいせつ)なことだろうが、私(わたし)は自分(じぶん)に備(そな)わった五感(ごかん)[7] と心(こころ)で登山(とざん)[8] という行為(こうい)を通(とお)して自然(しぜん)を感(かん)じたいと思(おも)っている。自然(しぜん)には二(ふた)つの顔(かお)がある。――厳(きび)しい自然(しぜん)と穏(おだ)やかな自然(しぜん)——それらに接(せっ)しながら、自然(しぜん)を身近(みぢか)に感(かん)じ、生(い)きていきたいと願(ねが)っている。

    穏(おだ)やかな自然(しぜん)とは取(と)りも直(なお)さず、私(わたし)が初(はじ)めて山(やま)に登(のぼ)ったときに感(かん)じたあの母親(ははおや)のような優(やさ)しく穏(おだ)やかな自然(しぜん)であり、その自然(しぜん)に包(つつ)まれる[9] ことで安(やす)心(しん)する世界(せかい)である。

    私(わたし)は時折(ときおり)[10] 、丹沢(たんざわ)[11] や奥多摩(おくたま)[12] の小(ちい)さなゲレンデ[13] に岩(いわ)登(のぼ)りに行(い)くことがある。もっとも最近(さいきん)、ハイキングに行(い)くことは極(きわ)めてまれ[14] ではあるが、岩(いわ)登(のぼ)りのゲレンデはほとんどがハイキングコースの中(なか)にあり、その岩場(いわば)に出(で)かけていく。

 [1]過酷◎【かこく】

【形动】

严酷，苛刻，残酷。（厳しすぎるさま。）

△過酷な条件。／苛刻的条件。

△過酷な現実。／严酷的现实。

△過酷に取り扱う。／残酷对待。

 [2]生き抜く③◎【いきぬく】

【自动·一类】

（挣扎着）活下去，度过艰苦的日子；坚决活到底。（苦しみに耐えて、どこまでも生き通す。）

△さんざん苦労をしてやっと生き抜いてきた。／受尽千辛万苦，好不容易活了过来。

△どんなに苦しくとも，だんぜん生き抜こうと決心した。／不管怎样艰苦，决心（坚决）要活下去。

 [3]凝らす②【こらす】

【他动·一类】

凝；集中（意識をひとつの物事に集中させる。そそぎこむ）。

△瞳を凝らす／凝眸；目不转睛地（看）。

△耳を凝らす／洗耳恭听。

△心を凝らす／凝神；聚精会神。

△装いを凝らす／细心打扮。

△工夫を凝らす／绞尽脑汁找窍门；费尽心机；悉心钻研。

△趣向を凝らす／精心结构；独出心裁。

 [4]心身①◎【しんしん】

【名】

身心shenxin。（精神と身体。こころとからだ。身心。）

△心身ともに健全である。/身心俱健。

△心身とも爽快だ。/身心爽快。

△心身を打ち込む。/精神贯注；全力以赴。

 [5]回復◎【かいふく】

【サ変自他名】

（1）恢复；［健康の］康复。（一度悪い状態になったものが、元の状態になること。また、元の状態にすること。）

△国交回復／恢复邦交。

△名誉を回復する／恢复名誉；平反。

△景気の回復がはやかった／经济情况恢复很快。

△天候の回復を待つ／等天气好转。

△病気はだんだん回復に向かっている／病已逐渐趋向恢复。

△回復の望みがない病人／没有恢复希望的病人。

（2）挽回;收复。（一度失ったものを取り戻すこと。）

△失った領土を回復する／收复失去的领土。

△リレーに勝って得点を回復した／因接力赛获胜挽回了得分。

 [6]生態②【せいたい】

【名】

（1）〈生〉生态。（生物の生活形態。広く生物各種の個体·個体群や生物集団の生存の様式を指す。生物集団に限定して用いることもある。形態や生理に対していう。）

△生態系。／生态系统。

（2）生活状态，存在状态。（（比喩的に）社会生活における、そのもののありのままの状態。）

△若者の生態。／年轻人的生活状态。

△現代語の生態。／现代日语的存在状态。

 [7]五感【ごかん】

【名】

五感。5种感觉。（視·聴·嗅·味·触の五つの感覚。これらの感覚によって外界の状態を認識する。）

△五感を鋭くする。／让感官敏锐。

 [8]登山◎①【とざん】

【名·自动·三类】

登山，爬山。（山に登ること。山登り。）

△富士登山をする。／攀登富士山。

△登山家。／登山家， 登山运动员。

△登山靴。／登山靴。

△登山鉄道。／登山铁路。

△登山熱。／登山热潮。

 [9]包まる③【くるまる】

【自动·一类】

（把身子）裹在……内，包在……内。（体がすっぽり包まれる。）

△ふとんにくるまって休む。／裹在被窝里休息。

△厚いオーバーにくるまっている。／身上裹着厚大衣。

 [10]時折◎【ときおり】

【副】

有时，偶尔。（時々。）

△時折思い出したように訪ねてくる。／他时而惦记着来看望我。

△時折小雨がぱらつく。／偶尔下点小雨。

 [11]たんざわ‐さんち【丹沢山地】‥ザハ‥

神奈川県北西部と山梨?静岡両県にまたがる山地?蛭ヶ岳(1673メートル)のほか相模大山?塔ヶ岳?丹沢山などが連なる?丹沢山塊?

 [12]おく‐たま【奥多摩】

東京都西端部?多摩川上流地域の称?また?西多摩郡の町名?景勝地で?登山?ハイキング客が多い?

 [13]ゲレンデ◎【げれんで】

【名】【德】Gelande

滑雪（练习）场。（スキーの練習場。滑走場。ピステ。）

 [14]稀◎②【まれ】

【形动】

少（有），稀，稀少，稀罕，罕见；稀奇。（めったにない，珍しい）

△世にも稀なできごと。／世上少有的事情。

△近年稀な豊作。／几年来少有〔罕见〕的丰收。

△その事件を知っている人は稀だ。／了解那个事件的人很少。

△稀に見るすぐれた科学者。／少有的著名科学家。

△映画は稀にしか見ない。／很少看电影。

△人生七十古来稀なり。／人生七十古来稀。

 知识共享署名-非商业性使用-相同方式共享：码农场 » 上外《日语综合教程》第六册 第二課 読み物 自然との触れ合い