目录
上外 《日语综合教程》 翻译注解。点击生词后的数字可以跳转到解释,再次点击返回(BackSpace键也可)。最后一页有课文翻译,支持键盘左右键(← →)翻页。
第五課 みやこ人と都会人
本文
酒井順子
日本人はどうしてこうも京都が好きなのかと、本屋[1] さんの雑誌売場を眺めて[2] いると、思うのです。女性雑誌も男性雑誌も旅行雑誌もグルメ[3] 雑誌も、ふと[4] 気がつけば[5] 京都特集[6] 。テレビの2時間サスペンス[7] ドラマでも、京都でしょっちゅう[8] 人が殺されている。「京都の」という冠[9] をつければ、桜も紅葉[10] も祭りも殺人もグッと[11] 魅力的な響き[12] を帯びるのであり、「京都に興味が無い」という人はいても、「京都が嫌い」という人は日本にはいないのではないかと思えてきます。
こんなことを書いている私も当然ながら京都好きなのですが、京都との付き合いはそう長くはありません。小学校時代、クラスで一番お勉強ができた友達から、
「今、家族で京都に来ています。円山公園で夜桜[13] を見ました」
という絵葉書[14] をもらって、「家族で京都旅行とは、文化的な家庭はやることが違うなぁ!」と感心したことを記憶していますが、私自身は高校の修学旅行で行ったのが、初めて。その時は、「よくわかんなーい」としか思いませんでした。
20代の頃は、ボーイフレンドと一緒に京都旅行もしましたが、その時も格別な印象は残っていません。清水寺[15] も南禅寺[16] の湯豆腐[17] も、「普段とはちょっと違うデート」を演出[18] するための背景[19] としか捉えることができなかった。やはり20代であったボーイフレンドが、京都という背景を得ると何だか頼りなく見えるのは何故なのかということも、その時の私にはわかっていなかったのです。「京都って、何だかやたら[20] と楽しい」とハタと[21] 思うようになったのは、30歳を過ぎて、負け犬[22] と言われる立場になってからのこと。若者の土俵で勝負できる年齢ではなくなった時に京都を見て、「大人になってから足を踏み入れる[23] べき土俵[24] は、もしや[25] この辺にあるのではないか……?」と、思ったのです。
[1]本屋①【ほんや】
【名】
书店,开书店的人。(書物を売る店。)
△彼は本屋をやっている。/他在开书店。
△あの人は本屋だ。/他是开书店的。
[2]眺める③【ながめる】
【他动·二类】
(1)眺望,远眺。(見わたす。)
△月を眺める。/望月。
△夏の夜空を眺める。/眺望夏季的夜空。
(2)凝视,注视。(見つめる。)
△じっと眺める。/定睛凝视。
△ぼんやり眺める。/呆呆地盯着看。
△恋人の写真を眺める。/凝视情人相片。
[3]グルメ①【ぐるめ】
【法】 gourmet
吃家,饮食家,美食家,美食。(食通。美食家。)
△グルメをもって自任する。/自命为美食家。
△Aグルメ。/A级美食。
[4]不図◎①【ふと】
【副】
偶然,一下,突然,忽然。(思いがけなく、突然起こるさま。不意に。たやすく。簡単に。動作の素早いさま。)
△ふと思い出す。/偶然想起。
△不図した。/一点点,偶然.
△不図ふりかえる。/一回头。
[5]気がつく①【きがつく】
【自动·一类】
(1)意识到,注意到。(そのことに考えが及ぶ。気づく。)
△事の重大さに気が付く。/觉悟到事情的严重性。
(2)细心周到,无微不至。(細かなところまで配慮が行き届く。)
△彼女はよく気が付く人だ。/她是个细心的人。
(3)恢复神志,意识。苏醒。(ぼんやりした状態、意識を失った状態から正気に返る。)
△失神していたが、ようやく気が突いた。/一度不省人事,但最终是醒过来了。
[6]特集◎【とくしゅう】
【名·他サ】
专刊,专集。特辑,特别节目。杂志、报纸、广播、电视等为特定主题而编辑的一期、一栏或一个节目。(雑誌·新聞·ラジオ·テレビなどで、特定の問題を中心にして編集したり放送すること。また、編集したもの。)
△今月のA雑誌は中国を特集している。/A杂志在本月出了中国专集。
△特集記事。/专题文章;专题报导。
[7]サスペンス③【サスペンス】
【名】【英】suspense
使人紧张不安,使人提心吊胆。(小説·ドラマ·映画などで、筋の展開や状況設定などによって、読者や観客に与える不安感や緊張感。)
△スリルとサスペンス。/惊险和恐怖。
△サスペンス映画。/恐怖影片,惊险影片。
△サスペンス小説。/恐怖小说。
[8]しょっちゅう①【しょっちゅう】
【副】
经常,总是,老是。(いつも。常に。始終。)
△彼はしょっちゅう勉強している/他经常用功。
△わたしはしょっちゅう人の名を忘れる/我老是忘记别人的名字。
[9]冠◎③【かんむり】
【名】
(1)冠,冠冕。(地位·階級などを表すため頭にかぶるもの。)
△冠をかぶる。/戴冠。
△冠をつける。/加冠;戴冠。
(2)字头,字盖。(漢字の構成部分の名称。)
[10]紅葉◎【こうよう】
【名】【自动·三类】
秋末时,树叶掉落之前变红的现象。红叶,霜叶。(秋の終りごろ、落葉するまえに木の葉が赤や黄色に色づくこと。また、その葉。)
△紅葉した山々/满是红叶的群山。
△紅葉見物/观赏红叶。
[11]ぐっと◎①【ぐっと】
【副】
(1)使劲儿,一(口)气地()……。(力を入れて。)
△ぐっと引く。/用劲一拉。
△ぐっと飲む。/一气喝下。
(2)更加,……得多de,非常。(一段と。)
△ぐっと引き立つ。/格外显眼。
△ぐっと冷えこむ。/冷得多;气温骤降。
△ぐっといかす子。/非常好看〔帅〕的女〔男〕孩子。
△ぐっと増える。/大为增多;陡增。
△ぐっといい品。/好得多的商品。
(3)哑口无言。(口ごもる。)
△ことばにぐっとつまる。/哑口无言。
(4)深受感动。(こみ上げる。)
△胸にぐっとくる。/深受感动。
[12]響き③【ひびき】
【名】
(1)响声。(音や声)
△遠雷の響き。/远雷的响声。
△鐘の響きを耳にする。/听到钟声。
(2)回声,回音,回响;音响(效果)。(こだま)
△この講堂は響きが悪く,声がうしろまで聞こえない。/这个礼堂的音响效果不好,后边听不到声音。
(3)振响,振动。(振動)
△地響き。/地声。
△線路の近くで電車の響きを体に感ずる。/在铁路附近身体感觉到电车的振动。
(4)听到时的感觉,反应,反响。(反響)
△響きの悪いことば。/难听的话。
[13]夜桜◎【よざくら】
【名】
夜里(观赏)的樱花,夜樱。(夜の桜の花。夜観賞する桜の花。)
△ライトアップされた夜桜はとても美しくて幻想的。/夜樱在灯光的映衬下十分美丽动人,让人无限遐想。
[14]絵葉書②【えはがき】
【名】
明信片。背面印有画或照片的写信用硬纸片。绘画明信片,图片明信片。(写真や絵を印刷してある葉書。)
△手彩色絵葉書。/手工上色明信片。
[15]清水寺④【きよみずでら】
【名】
清水寺。清水寺为公元798年(延历17年)由延镇上人所建造,为平安时代之代表建筑物,后来曾多次遭大火所焚毁,现今所见为1633年德川家光依原来建筑手法重建,与金阁寺,二条城并列为京都三大名胜,也是著名的赏枫及赏樱之著名景点。(京都市東山区清水にある北法相宗の本山。山号は音羽山。798年、坂上田村麻呂が延鎮を開山として建立、鎮護国家の道場となる。平安時代、延暦寺と興福寺との抗争で、しばしば焼かれた。現在の堂宇は、徳川家光の再建。本堂の前面、懸崖上に張り出して設けられた板敷の部分は「清水の舞台」として知られる。西国三十三所の第一六番札所。)
△「今年の漢字」は清水寺で発表するので、大勢の報道陣が駆けつけてきた。/“今年的汉字”在清水寺发表,所以来了很多家媒体报道。
[16]なんぜん‐じ【南禅寺】
京都市左京区にある臨済宗南禅寺派の本山?山号は瑞竜山?1291年(正応4)亀山上皇の離宮を無関普門に賜い禅林禅寺としたのに始まり?足利義満の時?五山を超える寺格に列した?江戸初期?崇伝が金地院を移入して再興?
[17]湯豆腐【ゆどうふ】
烫豆腐;豆腐锅.【名】
豆腐锅(把豆腐煮过后加酱油,作料等)
[18]演出◎【えんしゅつ】
【名·他动·三类】
(1)演出;导演。(演劇·映画などで、脚本·シナリオに基づき俳優の演技·舞台装置·照明·音楽·音響効果などを統合して一つの作品を作ること。演劇·映画ともに多くは「导演」が使われ、「演出」は公演·上演の意に用いられる。)
△劇を演出する。/导演戏剧。
△演出のよしあしで劇の評価が決まる。/演出的好坏决定剧的评价如何。
△演出台本。/脚本。
△演出法。/(舞台)演出艺术。
△演出家。/舞台监督;导演。
△演出効果。/舞台效果。
(2)(会议等的)组织安排。(式や催し事などを盛り上げるために、進行や内容に工夫を加えること。)
△結婚式の演出を考える。/考虑婚礼的安排。
△国際会議の演出を担当する。/负责组织国际会议。
[19]背景◎【はいけい】
(1)〔絵や写真などのバック〕背景.
(1)〔絵や写真などのバック〕背景.
△万里の長城を背景にして写真をとる/以长城为背景拍照.
(2)〔舞台装置〕布景.
△背景を変える/换布景.
△背景を描く/绘制布景.
△背景幕/(舞台后部的)彩画幕布.
(3)〔うしろだて〕后盾,靠山.
△彼にはなんら政党の背景がない/他没有任何政党作靠山.
△財界を背景に活躍する/以财界为后盾开展活动.
(4)〔背後の情勢〕幕后的形势,背景.
△江戸時代を背景にした話/以江户时代为背景的故事.【名】
[20]矢鱈◎【やたら】
【副·形动】
(1)胡乱,随便,任意。(みだり。むやみ。)
△矢鱈(に)金を使う。/随便花钱。
△矢鱈(に)物を買いこむ。/胡乱买东西。
(2)非常,过分。(非常に。)
△矢鱈(に)眠い。/困得要命。
△矢鱈(に)のどがかわく。/嗓子非常干。
[21]はたと①【はたと】
【副】
(1)啪。(突然、物がぶつかり合ったり落ちたりする音、また、そのさまを表わす語。)
△はたと膝を打った。/啪的一声拍了下膝盖。
(2)突然,一下子。(突然の音や動作についていう。)
△はたと気づく。/突然意识到。
(3)狠狠地。(にらみつける様子。)
[22]負け犬◎【まけいぬ】
【名】
(1)斗输了就跑的狗。(喧嘩に負けて逃げる犬。)
△負け犬なんていらない。/我们不需要打输了就跑的狗。
(2)比喻竞争失败的人。(敗残者のたとえにいう。)
△ 負け犬の根性。/败犬根性。
(3)30岁以上的未婚女性。(30歳代以上の未婚女性のことを指すこと。)
△ どんなに美人で仕事ができても、30歳代以上·未婚·子なしの3条件が揃った女は負け犬。/无论多漂亮、工作再好,过了30岁未婚未育这3个条件都具备的女性就叫做败犬。
[23]足を踏み入れる【あしをふみいれる】
【惯用语】</br>踏入,进入〔某领域)。
△デジタル映画独特の世界へ足を踏み入れてみよう。/试着进入数字电影独特的世界。
[24]土俵◎【どひょう】
【名】
(1)土袋子。(土をつめた俵。)
(2)相扑场地(台)。(「土俵場(ば)」の略。)
△力士が土俵に上がる。/相扑力士走上相扑台。
△ついに土俵を割る。/终于出了圈儿,终于战败。
△土俵を踏み切る。/脚出了圈儿。
△土俵を退く。/退出相扑界。
△同じ土俵で勝負する。/在同一个条件下争胜负。
[25]若しや③【もしや】
【副】
万一,如果,或许。(もしかしたら。あるいは。ひょっとして。)
△若しやあなたは小林さんの住所をご存じではありませんか。/您或许知道小林先生的住址吧。