三 思いを馳せる(おもいをはせる)回想,思念
あこがれなどの気持ちで想像をめぐらす。そのほうに気持ちを向ける。
①. あのころ、しんと静まり返って寝つけない時、僕はよく遠い故郷思いを馳せたものだ。〖那时,在无眠的宁静的夜晚,我时常会想起遥远的故乡。)
②. 長引く不況下でやっと就職ができた。しかし、これから会社での厳しい日々に思、いを馳せると内心はとても不安だ。(在持久的经济萧条的情况下好不容易找到了这份工作。但是ー想到进公司后严峻的日子,内心就感到十分不安。)
③. 遠く木々の間から湖がキラキラと光って見え、草原[1] には黄色い花が一面[2] に咲きみだれている中、僕は草原に寝転んで将来のことにあれこれ思いを馳せた。(透过远处的树木丛可以看到闪闪发光的湖水,草原上黄色的小花开成ー片。在这美好的景色中,我躺在草原上思緒飞向遥远的未来。)
④. 日本人が賑やかにお正月を過ごすのを見るにつけ、そのころの私は遠い故国[3] の片田舎の静かな田園風景の我が家に思いを馳せるのであった。(看到日衣人热热闹闹地欢度新年,我的思绪总会飞向遥远的家乡,想起我家那闲静的田园风光。)
四 思うに(おもうに)想来
考えて見るに。よく考えて見ると、自分が考えるところでは、という意味を表す。
①. 思うに、小学校にも行かなかった私であったけれども、こんな優れた娘を育てることができた。私は誇りに思っている。(仔細想来,尽管我连小学都没上过,却培养出如此优秀的女儿。我感到很自豪。)
②. あの痩せた父が孫悟空の見得[4] を切ったところは、滑稽[5] 以外の何物でもない。思うにキャスティング[6] の失敗だね。(瘦弱的父亲扮演孙悟空亮相时,除了可笑之外什么都没有。想来这是角色分配的失敗吧。〕
③. 思うに昨日の私のやり方には、良くないところがあった。申し訳ない。(想来我昨天也有不对的地方,请你原谅。)
④. 思うに自由とは、自分が自由であること、そして他人の自由も侵さない[7] という規律があるということ。(想来自由也应该有规则,即自身自由的同时,也不能侵犯别人的自由。)
[1]草原◎【そうげん】【名】
草原;草原地带。(草の茂っ···いる野原。)
△草原気候。/···原气候。
[2]一面◎②【いちめん】【名】
(1)一面。(ひとつの面)
△箱の一面はガラス張りだ。/盒子的一面镶着玻璃。
(2)另一面。(別の側面)
(3)全体,满,一片。(ある場所全体)
△一面の草原。/一片草原。
△あたり一面,火の海になった。/周围一带成了火海。
(4)第一版(面),头版。(新聞の)
(5)一张;一面。(琴、鏡の)
[3]故国①【ここく】【名】
故乡,祖国。(他郷に暮らす人···自分の生まれた地方を、外国で暮らす人が母国を指す語。)
[4]~を切る
(1)〔俳優が〕亮架子;亮相?
(2)〔自分を誇示する〕[誇張]故做夸张姿态;显耀自己;[自信ありげ]假装有┏信心〔勇气〕;[格好をつける]摆架子;[わざとらしい]矫揉造作(成)?
~を張る 装门面;虚饰外表;追求虚荣;[体面をつくろう]显摆;摆排场?
[5]滑稽◎【こっけい】【名·形動】
(1)滑稽,可笑。(いかにもばかばかしく、おかしいこと。)
△滑稽で仕方がない。/可笑极了。
△チャップリンの映画はユーモラスで滑稽だ。/卓别林的影片既幽默又滑稽。
(2)诙谐,戏谑。(おもしろおかしく、巧みに言いなすこと。転じて、おどけ。道化。諧謔。冗談。)
△滑稽なことを言···。/说诙谐话。
△あの人の言うことには滑稽味がある。/他说话很幽默。
△滑稽画。/滑稽画;讽刺画。
△滑稽文学。/诙谐文学。
[6]キャスティング◎【キャスティング】【名】【英】casting
(1)角色··配。(演劇·映画などで、役を振り当てること。配役。)
(2)抛钓钩。(釣りで、竿にリールをつけ、仕掛けを遠くへ投げること。)
△キャスティングリール。/钓丝卷轴。
[7]侵す②◎【おかす】【他·一类】
(1)侵犯,侵入,侵占。···略。非法进入他国的领域。(他国の土地に不法に入り込む。侵入する。侵略する。)
△水が市街を侵しつつある。/水正在侵入市街。
(2)侵害,侵权。损害他人的权利等。(他者の権利·権限などを損なう行為をする。侵害する。)
△他人の正当な権利を侵す。/侵害别人的正当权利。
△報道の自由は侵すことのできない権利だ。/新闻报道的自由是不可侵犯的权利。