九、?とでもいうべき 可以称得上
婉曲的な比喩表現。よく知られた名前をあげて、このようにたとえるのがふさわしいという気持ちを表す。
①. 中国の蘇州は東洋のベニス[1] とでもいうべきところで、川や橋がたくさんあり、静かな雰囲気のあふれている町だ。(中国的苏州可以称得上是东方的威尼斯,是个有着很多小桥流水,洋溢着宁静气氛的城市。)
②. 武漢、重慶、南京という三大都市は中国の三大ストーブとでもいうべきところで、夏の蒸し暑さがほんとうに耐え切れないほどだ。(武汉、重庆、南京三大城市称得上是中国的三大火炉,夏天的闷热简直难熬。)
③. あの人は中国の陸上競技のスターとでもいうべき人で、若者の憧れの的だ。(他称得上是中国田径运动的明星,是年轻人的偶像。)
④. あの人は知恵袋とごもいうべき人で、さしあたって起きた出来事で彼の予想をこえたものは何一つない。(他是可以被称之为先知的人,当今发生的事情没有一件不在他的预料之中。)
⑤. 鈴木は社長のお気に入りとでもいうべき男で、会社ではたいした存在だから、その機嫌を損なうことは絶対にしてはいけない。(钤木称得上是经理的红人,在公司里他不是ー个一般的人,你绝对不能得罪他。)
他に、「とでもいう」の使い方もある。これは物事の性質、特徴などを別の表現にたとえて説明する言い方である。
①. 私には人種的な偏見などすこしもないが、同じ日本人であると知ってさらに親近感を感じた。民族愛とでも呼ぶものだろう。(我丝毫没有种族歧视之类的偏见。但是当我知道他也是个日本人时顿时倍感亲切。这大概可以称之为民族爱吧。)
②. このような、他人に知られてしまうと経済的価値がまったくなくなる情報のことを、財産的情報とでもいうのでしょう。(这种一旦被他人知道就会失去经济价值的情报可以称之为财产性情报吧。)
③. 上海で育った私が、上海人にとくに親しみを覚えるのは無理もないことだろう。郷土愛とでもいうのだろうか。わたしはどんなことがあっても、この上海人の男を助けようと、心に誓った。(我是在上海长大的,自然对上海人有一种特别的亲近感,这大概可以称之为老乡亲吧。因此,我暗暗发誓无论发生什么我都要帮助这个上海男人。)
十 とすれば 如果这是事实的话,事实果真如此的话
「?だとすれば」ともいう。前の文や相手の発言を受け、「それが事実なら」「それが正しいとすると』という確定の意味を表す。用法上は「(確定条件を表す文)とすれば」「とするならば」と同様。書き言葉で、普通の会話では「そうなら?だったら」などがよく使われる。
①. 人が人と出会うときには、心の仮面とでも言うべきものを必ずまとう。とすれば、我々のすべては程度の差こそあれ演技者なのであろうか。(人在和別人接触时一定会带上ー个可以称之为“内心假面”的东西。如果这是事实的话,那么我们所有的人不都成了程度不同的演员了吗?〉
②. 倉橘を犯人と考えるのは、やはり根本的に無理なのであろうか。とすれば、こんな議論を交していること自体、時間の無駄といわなければならない。(把仓桥看成犯人是不是还是太勉强了。如果真是这样的话,那么我们这样讨论的本身不能不说是在浪费时间。)
③. ここは穀物の栽培の適地[2] ではない。とすれば、ここはいったいどういうわけで穀物の栽培にこんなに力を入れているのだろうか。(这儿不适合种植谷物。那么,既然不适合为什么还要花那么大的力气种植谷物呢?)
④. モネたちの作品の中に描かれたのは、あるがまま[3] の自然の姿というよりも、彼らの目にそう映ったような自然の姿である。とすれば、彼らに対して与えられた「印象派」という呼び名は最初は悪口であったとしても、意外に正確にその本質を表しているといわねばならない。(莫奈等画家的作品中所画的与再说是自然原有的模样,还不如说是他们眼中的自然。如果这是事实的话,那么我们可以这样说,“印象派”的称号即便最初是对他们的诽傍,初是意外地正确地道出了其本质的东西。)
⑤. あの子の家出も自由の追求だったのだろうか。とすれば、あの子はどんな自由を求めて家を出たのか?——わたしには想像する術もない。(那孩子的离家出走也是为了追求自由吗?如果是的话,那她离家出走追求的又是ー种什么样的“自由”呢?一我实在是无法想像。)
[1]ベニス【べにす】
威尼斯
[2]適地①【てきち】
【名】
〈农〉适宜的土地。(その用途に適している土地。また、その農作物に合う土地。)
△適地適作。/什么地种什么作物。
[3]あるがまま【あるがまま】
【副】
保持现状不变。(実際にある、その状態のまま。ありのまま。)
△あるがままに生きる。/保持现状地生活。
表現の学習
一、結果を表す表現
ここで取り扱っている「結果」はやや広義的なもので、経過.結末.結論を述べる表現も含まれている。さらに分けてみると、1、原因による結果。2、完成という意味においての結果。3、物事の成り行きから表れた結果。4、結論や結末を述べる言い方など、4つに分けられる。スペースの都合で、ここにあげるものは、3?4の用法に限った。なお例文もこの順序に従って並べることにする。
①. 娘は来月結婚する。結婚したら家を離れて暮らすと言っている。そうしたら、家の中は寂しくなるだろう。(女儿下个月結婚。她说結婚后要和我们分开住。这样家里会变得冷冷清清的吧。)
②. 「来客は200人を超えるそうです。」「そうすると、パンフレットは足りなくなるから、もっと用意しなければならないね。」(“听说客人会超过200人。”“那样的话,我们准备的小冊子不够了,还得多准备ー些。”)
③. このようにして(かくして)事件が収まった。(这样事情总算平息了下来。)
④. 伝統思想の後退は、必然的に、新しい思想方向への道を切り開くことになる。(传统观念的后退必然导致通往新思想的道路的开辟。】
⑤. 以前はOLとしてシャキシャキ[1] 働いていたのだが、結婚して退職、毎日テレビばかり見るなどしたあげく[2] 、頭脳が退化してしまった。(以前当公司女职员时手脚挺麻利的。結婚后退了职,每天在家看电视,结果脑子都快变傻了。)
⑥. 1分間ばかり考えた末、電車に乗ることをやめて、駅前を横切って店のほうへゆっくりと歩き出した。(他考虑了1分钟之后决定不坐电车,穿过车站前慢慢地向商居走去。)
⑦. 結果として、部下は割り切れない[3] 気持ちのまま上司の命令に従う羽目になる。(其结果是部下带着情绪盲目地服从了上司的命令。)
⑧. ひとりで行けるつもりだったが、回り回って気が付くと結局もとの道に戻ってしまっている。しかたなく電話をして迎えに来てもらった。(原以为自己1个人能去。結果绕来绕去地最终又回到了老路,没办法只好打电话请他来接了。)
⑨. いたるところに彼が悪事を働いた跡があるのだが、住むところがなかなか掴めない。ずっと前から追いかけていながら、私もまだ実際に顔を見たこともない始末だよ。(到处都有他干坏事后留下的痕迹,但是怎么都找不到他的住处。很久以来我一直在追查他,可是实际上连我都不知道他长得什么模样。)
⑩. こんなことを母になんか話したって、ばかばかしいと言われるのがおちだ。(这种事告诉母亲的话,她一定会说我傻。)
まとめ
「そうしたら」はそれによって将来起こる結果について述べるのに使い、「そうすると』は前の話し手が述べたことを受けて、その話から自然に下す結論をいうときに使う。
「?結果」「?すえ」と「?あげく」は「いろいろたどって、とうとう最後に』の意味を表す点においてはほぼ同じである。ただし「?あげく」で表す結果はマイナスの事態、残念なことのほうが多いのに対し、「?結果」「?すえ」はその制約がない。そして「?結果」は因果関係が強い文以外使いにくい。
「結局」はよく「結局」「結局は」「結局のところ」の形で用いる。行き着く最後の結論や結果を示すときに使い、「最終的には」の意味である。「結局」で表される結論や結果の多くは人の意志の力が及ばないところで成立するものだから、望ましい結果を述べる場合は使用しにくいこともある。
「しまっだ」は全体の成り行きを言っている。「その結果として」「というありさまだ」にも言い換えられ、ふっうよくない結果を示すのに使う。「おちだ」で表す結末は前もって予測される望ましくないこと、「はめになる」は苦しい立場に追いっめられないことには使いにくい。
[1]しゃきしゃき①【しゃきしゃき】
【副】【自动·三类】
(1)咔嚓咔嚓。(ものをかんだり切り刻んだりするときの、歯ざわりや切れ味がよいさま、また、その音を表す語。)
△このレタスはしゃきしゃきしている。/这个莴苣啃起来咔嚓咔嚓脆。
(2)干脆,利落。(活発で手際よく物事を行うさま。てきぱき。)
△しゃきしゃきした性格。/果断的个性。
[2]挙句◎【あげく】
【名】
(1)结束句。(連歌·連句の最後の七·七の句。)
(2)结果。(結局。)
△口論のあげくつかみあいになった。/争吵一阵,最后扭打起来了。
△いろいろ考えたあげく彼と絶交することにした。/再三考虑之后决定同他绝交。
△あげくのはてが刑務所入り。/到头来进了监狱。
△挙句のはて。/结果,到头来;到了最后。
△挙句のはてが刑務所入り。/到头来进了监狱。
[3]割り切れる④【わりきれる】
【自动·二类】
(1)除得开。(割り算をしたとき、端数を出さずに割れる。)
△10は5で割り切れる。/10除以5能除尽。
(2)想得通。(納得がいって気持ちがすっきりする。多く、打消しの語を伴って用いられる。)
△彼の昇進は何か割り切れない。/想不通为什么他能晋升。
正文后面是不是少了五段左右呢
你猜对了,的确有不少错误,我一般只保证生词不要错,其他的就不认真了~