第二課 熟年離婚 《新编日语阅读文选》 第二册

最後(さいご)に、最(もっと)も重要(じゅうよう)なのは、妻(つま)の「生(い)きがい」との関係(かんけい)である。昔(むかし)は、「小(ちい)さい時(とき)

最后一点，也是最重要的一点，那就是妻子的“人生价值”观。   过去有种说法：“幼

には父親(ちちおや)に従(したが)い、結婚(けっこん)したら夫(おっと)に従(したが)い、年(とし)を取(と)ったら子供(こども)に従(したが)え」というように、

小从父，         婚后从夫，             老后随子”，曾经大家都认为这是ー种美徳。

一生(いっしょう)の間(あいだ)に誰(だれ)かに従(したが)うのが美徳(びとく)[1] と考(かんが)えられてきた。ところが、最近(さいきん)は、女性(じょせい)解放(かいほう)[2]

  可是，    如今在妇女解放运动

運動(うんどう)の影響(えいきょう)や女性(じょせい)自身(じしん)の自覚(じかく)から女性(じょせい)の地位(ちい)が向上(こうじょう)し、「女性(じょせい)はどう生(い)きるべきか」、

的影响下，妇女自身的觉悟和地位不断提高，              “妇女应该如何生存?”

「女性(じょせい)自身(じしん)の生(い)き方(かた)を求(もと)めるのにはどうしたらいいか」などということが大(おお)きな問題(もんだい)に

“怎样追求妇女自己的生活方式?”这些对妇女来说都是大问题。

なっている。夫(おっと)は55歳(さい)か60歳(さい)になると定年(ていねん)になるが、妻(つま)には一生(いっしょう)定年(ていねん)がない。死(し)ぬ

丈夫到了55岁或60岁就退休了，            而妻子则一辈子不能退休。整天

まで子供(こども)や夫(おっと)の世話(せわ)ばかりしているのでは誰(だれ)のための人生(じんせい)かわからない。子育(こそだ)てが終(お)

照顾丈夫和孩子，直至生命终了，自己的人生有什么意义呢?                她们想到孩

わり、夫(おっと)も定年(ていねん)になり、さて自分(じぶん)はこれからどうしたらいいだろうかと考(かんが)えた時(とき)、

子长大了，丈夫退休了，接下去自己该做什么呢？

当然(とうぜん)自分(じぶん)のこれからの生(い)きがいについて考(かんが)えないわけにはいかない。青春(せいしゅん)[3] 時代(じだい)に、

当然她们不可能不考虑自己今后的人生价值。                        每个人在自己的青

「私(わたし)は何(なに)のために生(い)きているのだろうか」などと悩(なや)んだ[4] 経験(けいけん)は誰(だれ)にでもある。この時期(じき)

春期都曾有过诸如“我为什么而活?”的烦恼，等等，                         这个时期

を「思春期(ししゅんき)」というが、四(よん)、五十(ごじゅう)歳(さい)になって、「私(わたし)の人生(じんせい)は何(なに)だったのだろう」とか

叫“思春期”。         而到了四五十岁开始考虑：“我这辈子过得如何?”

「私(わたし)の本当(ほんとう)の生(い)きがいは?」などと考(かんが)える時期(じき)を「思秋期(ししゅうき)」と呼(よ)ぶ。このような言葉(ことば)が

“我真正的人生价值是什么?”这个时期叫“思秋期”。这种词语与中年人离婚有关，最近开

熟年(じゅくねん)離婚(りこん)に関(かん)して最近(さいきん)使(つか)われ始(はじ)めてきた。

始使用起来了。

[1]美徳◎【びとく】【名】

美德

[2]解放◎【かいほう】【名·他动·三类】

解放，摆脱，解。（束縛(そくばく)されたり、制限されたりしているものを、ときはなして自由にすること。）

△奴隷解放。／解放奴隶。

△婦人を家事から解放する。／把妇女从家务解放出来，使妇女走出厨房。

△罪人を牢獄から解放する。／从监牢放出罪犯，释放监狱里的罪人。

△やっと苦痛から解放された。／好容易解除了痛苦。

△1日の家事労働から解放される。／从一天的家务解放出来，摆脱了一天的家务。

△窮屈な思いからやっと解放される。／好容易才从拘束的局面解脱出来。

[3]青春◎【せいしゅん】【名】

青春。（年の若い時代。）

△青春のシンボル。／青春期的象征，粉刺，痤疮。

△青春をお歌する。／歌颂青春。

△青春血をわかす。／激起青春的热血。

[4]悩む②【なやむ】【自动·一类】

烦恼；苦恼；感到痛苦（こころが病などで苦しむ。）

△頭痛に悩む。／苦于头痛。

△子どもの将来について悩む。／为孩子的前途累心。

現在(げんざい)、熟年(じゅくねん)離婚(りこん)の数(かず)はそれほど多(おお)くはないが、将来(しょうらい)増加(ぞうか)する可能(かのう)性(せい)がある。家庭(かてい)

目前中年人离婚的数量还不很多，             但是将来有可能増加。          四 、

を犠牲(ぎせい)にして経済(けいざい)大国(たいこく)日本(にっぽん)のために一生懸命(いっしょうけんめい)に働(はたら)いてきた四(よん)、五十(ごじゅう)代(だい)の男性(だんせい)にと

十岁年龄层次的男性为了经济大国日本的利益，长期以来牺牲了个人家庭拼命地工作，对他

っては頭痛(ずつう)のタネになろう。しかし、この問題(もんだい)は、夫婦(ふうふ)間(かん)の問題(もんだい)だけではなく、深刻(しんこく)[1] な

们来说，也许离婚是他们头痛的根源。可是，这个问题不仅仅是夫妻间的问题，  也是个

社会(しゃかい)問題(もんだい)でもあるので、これから結婚(けっこん)する若者(わかもの)も、現在(げんざい)結婚(けっこん)している二(に)、三十(さんじゅう)代(だい)の

深刻的社会问题。       因此，将要结婚的年轻人、 现在已经结婚的二三十岁一代人都应

人々(ひとびと)も真剣(しんけん)[2] に考(かんが)えるべき問題(もんだい)である。

该认真思考这个问题。

「日本(にっぽん)を読(よ)む――日(にち)本(ほん)その社会(しゃかい)文化(ぶんか)歴史(れきし)」による

                           引自《曰本を読む――日本その社会文化歴史》

単語

熟年

じゅくねん【熟年】[0]

長年培った経験や技能が成熟した年ごろ?中高年を指す?

[1]深刻◎【しんこく】【形动】

（1）（態度や雰囲気が）严肃（きびしい）；（情況が）严重，重大。

△深刻な人生問題。／重大的人生问题。

△彼は深刻な顔をしている。／他脸上的表情很严肃。

（2）深刻（切実、深い）；尖锐（鋭い）；打动人心（心を打つ）。

△彼の作品にはどこか深刻なところがある。／他的作品（中）有打动人心的地方。

[2]真剣◎【しんけん】【名】【形动】

（1）真刀，真剑（本物の刀剣）。

（2）认真，一丝不苟（まじめに物事に対するさま。本気で物事に取り組むさま）。

△真剣な顔／严肃的神情。

△わたしは真剣なのだ／我可是当真的。

△彼は真剣味に乏しい／他缺乏认真劲儿。

△もう結婚を真剣に考えてもよい年ごろだ／已经到了该认真考虑结婚的年龄了。

△真剣になればあんなやつを負かすのはなんでもない／如果认真对待的话，打败那类家伙不算回事。

 知识共享署名-非商业性使用-相同方式共享：码农场 » 第二課 熟年離婚 《新编日语阅读文选》 第二册