「もうイヤた。こんな毎日は」
“我讨厌这样的每一天。”
しかし、そのうるんだ[1] 犬の眼に、私はある慰め[2] をいつも感じたことは確かである。
然而, 在小狗湿润的眼中, 我确实一直感到了某种慰藉。
あのクロの眼のなかには、私が泣きたいような愛情の光があった。長い人生の歳月[3]
小黑的眼里闪烁的爱的光芒让我想哭。 如今,虽经过了漫
がたった今でも私は彼の眼差し[4] を憶えてもいる、少年の私の悲しみを理解してくれ
长的人生岁月,但我仍然记得它的眼神, 那种对一个少年的苦闷表示理解的眼
たあの眼差しを……。
神……
その時から私にとって、たんに遊び友だちにすぎなかったクロが大切な意味を持
从此, 小黑不再仅仅是我的玩伴,它对我而言有了更重要的意义。
ちはじめた。その時だけでなく後の人生でも犬や小禽が私にとって話し相手になっ
从那时起,不光在当时,在以后的人生中,狗和小鸟都成了我的倾诉对象。
たとえば二十年前、三年間の入院生活のあと二度の手術が失敗し、精神的に
比如,二十年前,我经过三年的住院生活,两次手术失败, 精神上大
も参って[6] いた私にとって、ただひとつの夜の話相手は病室[7] に飼った一羽[8] の
受打击, 晚上我惟一的说诉对象就是病房里养的—只八哥。
深夜[10] 、ねしずまった[11] 病室で、あれこれと悩みながら眠れぬ私がべッドの下の鳥籠[12]
夜深人静的病房里, 我担心於种种事情,睡不着。往床下的鸟笼里看去,
をのぞきこむ[13] と、九官鳥はくろい光った[14] 眼をじっと[15] あけて[16] 、少し首をかしげていた。
八哥睁着黑亮的眼睛, 微斜着头。
私が「俺は……もう駄目かなぁ」
我对它说:“我……快不行了吧?”
と話しかけると、彼は答えた。
[1]潤む②【うるむ】【自动·一类】
(1)发暗,不透明。(···や形があざやかでなくなる。)
(2)湿润。(しめりけを帯びる。)
[2]慰め◎【なぐさめ】【名】
安慰,抚慰(なぐさめること···また,その手段となるもの)。
△慰めを求める/求得安慰。
△どんな慰めのことばもいまの彼には通じない/不管是什么样的安慰话,现在对他都不起什么作用。
[3]歳月①【さいげつ】【名】
岁月。(年月。としつき。星···。)
△歳月を重ねる。/日积···累。
△何年も歳月を重ねて。···穷年累世;成年累月。
△歳月···経るに従って。/年长日久。
△困難にみちた戦争の歳月に。/在艰苦的战争年代。
△歳月流るの如し。/岁月如流。
△歳月人を待たず。/岁月不待人。
[4]眼差し◎【まなざし】【名】
目光;眼神。(目つき。目の···情。まなこざし。)
△敵意を···くんだ眼差し。/含有敌意的目光。
△けいべつの眼差しで見る。/以轻蔑的眼光看。
△人々の熱い眼差しをあびる。/受到人们的热切注目。
[5]切っ掛け◎【きっかけ】【名】
原因,起首;开端;机会;一···那;记号;梆子(歌舞伎开闭幕或换道具时打的)。
△このことがきっかけで彼はまじめに勉强するようになった。/这事之后(因为这件事),他开始认真地学习了。
[6]参る [U]
まいる
まい?る
*〔参る〕
I.[1]〈自五〉
(1)?行く??来る?のけんそん語?自分または自分のがわの者の動作をへりくだって表現するときに使う?あらたまった感じがある??ます?をあとにつけて使うことが多い/“行く"?“来る"的自谦辞?就自己或自己的方面人的动作表示谦卑时使用?有郑重的感觉?多数下接“ます"?去?来?
△のちほどそちらへ~?ります/呆会儿去您那里?
(2)神社や寺をおがみに行く/去神社或寺院拜谒?参拜?参谒?
【類】お参りする?参詣する?
(3)負ける/认输?服输?
△一本~?った/彻底认输了?
(4)からだや心がひどく弱る/身心极度衰弱?衰弱?衰颓?
△からだが~?る/身体衰弱?
△精神的に~?る/精神衰颓?
(5)悪条件にたえられなくなる/禁受不住恶劣条件?吃不消?受不了?
△この物価には~?った/这样的物价令人吃不消?
[7]病室◎【びょうしつ】【名】
病室;病房
[8]一羽②【いちわ】【名】
﹤量﹥一只(鸟类)。(量詞の···つ。)
△雛の中に、体も頭も···きい、醜いあひるの子が一羽いました。/窝里还有一只体重头大、奇丑无比的小鸭子。
[9]九官鳥 [U]
きゅうかんちょう
[0]〔九官鳥〕〈名〉
からすに似た?小形の鳥で?嘴と目のまわりが黄色?人のことばをまねる/体形像乌鸦的小鸟,嘴和眼周围为黄色?能模仿人的话?八哥?
[10]深夜①【しんや】【名】
深夜,深更半夜,半夜三更。(···ふけ。まよなか。)
△会談は···夜までつづいた。/会谈一直进行到深夜。
△女性の深夜労働を禁止する。/禁止妇女在深夜劳动。
△深夜営業をしている。/深夜在营业。
△深夜手当。/夜班补贴。
△深夜料金。/深夜价格。
[11]寝静まる④【ねしずまる】【自五】
入睡后夜深人静
[12]とりかご【鳥籠】
鸟笼
[13]覗き込む④【のぞきこむ】【他动·一类】
探头进去窥视,探···进去窥视其中,向内窥视。(首をのばすようにして中を見る。また、顔を近づけてよく見る。)
△部屋の中を覗き込む。/··视房间内部。
△滝壺を覗き込··。/探头看瀑布。
△人の新聞··覗き込むとは失礼だ。/探头看别人的报纸太没有礼貌了。
[14]光る②【ひかる】【自动·一类】
(1)发光,发亮。(ぴかっと光を放つ。)
△白く光る露。/亮晶晶的露水。
△白く光る雪。/白皑皑''的雪。
△宝石···光る。/宝石闪闪发光。
△舗···が雨にぬれて光る。/马路让雨浇得发亮。
△夜空に星が光る。/夜空星光闪耀。
(2)出众···出类拔萃。(優れる。)
△一···と光る作品。/大放异彩的作品。
△彼の絵はひときわ光る。/他的画卓然出众。
△彼女は仲間の中では断然光っている。/她在伙伴中有如鹤立鸡群。
(3)监视,盯视。(監視する。)
△警察の目が光っていて入れない。/警察监视得很严,无法进去。
[15]じっと◎【じっと】【副】【自动·三类】
(1)保持稳定,安详详,一动不动(動かずにいるさま)。
△そのままじっとしていなさい/就这样,不要动。
△じっと座っている/一动不动地坐着。
△すぐ帰ってくるからじっとしていなさい/就回来,安安详详地呆着。
△この子はしもじっとしていない/这孩子一刻也呆不住。
△心配でじっとしていられない/担心得坐不安站不稳。
(2)凝神,聚精会神,集精神(凝視するさま。つくづく)。
△じっと考える/沉思。
△じっと見つめる/盯着看;目不转睛地看。
(3)一声不响地(我慢するさま耐えるさま)。
△歯の痛さをっとこらえる/一声不响地忍住牙痛。
△さんざん悪口を言われたが、じっと我慢した/被人痛骂了一顿,但是一声不吭地忍耐着。
[16]開ける◎【あける】【他动·二类】
(1)开。打开。推开。开。(場所をふさいでいるものをどけて、はいる場所をつくる。そこをからにする。そこに隙間をつくる。)
△戸を開ける/开门。
△ふたを開ける。/开盖儿。
△缶詰めを開ける。开罐头。
△ひき出しを開ける/打开抽屉。
△かってに人の紙をあけてはいけない。/不许随便拆开别人的信.
△目を開ける。/睁开眼睛.
(2)开办。着手。((閉ざした扉をける意で)営業などを開始する。)
△店を開ける。/开门;开始营业;开办商店。