に当たった従業員や板前に感謝の意味で現金を渡すことがある。これを心付けという。文房具屋などに、それ用の小さな封筒が売られており、それにお金を入れて渡すのが習慣になっていて、むきだしのまま渡すことはない。
また、お祭りやめでたい行事の際などに、お手伝いや運転手などに心付けを与えることもある。これは普通祝儀袋に入れて渡される。このほか、劇場や球場などでは客が大勢入ったり、営業成績がよかったりしたときに、大入り袋といって関係者全員にお金を贈ることがある。これは「大入り」と印刷した小型封筒が使われる。ただし、ホテルや近代的レストラン、鉄道、空港など近代的な設備や機関では、心付けの習慣はまったくない。