八、ものではない
動詞や可能を表す動詞について、次の用法がある。
1.その動作行為の実現が不可能であるという意味を表し、否定の気持ちを強調するのに用いる。前によく「とても」と一緒に伴い、話言葉で使われるのが普通で、よく、「可能動詞過去形」の形で使われるが、マイナス評価のことがらに用いる。(不可能…)
①. 未熟の柿は大変渋くて、とても食べられたものではない。速くほかの果物と交換しなさい。(还没熟的柿子太涩,根本无法吃,快换别的水果。)
②. あいつに任せたら、何を仕出かすかとても分かったものではない。ほかの人にやらせたほうが無難[1] だ。(如果放手让他干,天知道他会做出些什么事来。还是让别人干比较保险。)
③. こんな下手な字はとても人に見せられたものではない。さっさとしまいなさい。(这么难看的字根本无法让别人看,赶紧收起来。)
④. お祖父さんが急病で入院したため、みんな交替で看病している。こんな時に、旅行に行くなんてとても言えたものではない。(祖父因病突然住院,大家都在轮流看护他。这种时候我根本不可能说自己要去旅游。)
2.行為を表す動詞について、「?すべきではない」という意味を表し、人に忠告をする場合に用いられる。(不该…)
①. 子どもには子どもなりの人生があるので、親としてかたわらで取り越し苦労をするものではない。(小孩子有他自己的人生,作为父母也不必为此自寻烦恼。)
②. 最初から姉さんをああいうところに行かせるものではない。行かせたから、今日のようなことが起こったのだ。(一开始就不该让姐姐去那种地方.就因为让她去了,才会发生今天这样的事。)
③. 意見が正しいかどうかは声の大きさで決めるのではない。すものの肩を持つものではない。(意见是否正确不是以声音的大小来決定的所以不应该帮那些声音大的人说话」
④. 絶対陰口[2] は言うものではない。後に言ったことが必ず広がってしまうのたから。(绝对不应该在背后说别人的坏话,要知道说出的话日后一定会传出去的。)
九、からみれば从……来看.是…
体言にっき、ある立場にたって物事を見て判断?評価をするという、話し手の視点や根拠?立場を表す。「?からみたら」「?からみて」「?からみると』同様である。
①. 相手からみれば、精一杯の報酬[3] を出しているっもりだろうが、こちらとしてはまだ生活費にもこと欠くぐらいの安い給料である。(就对方而言他们是尽了最大的努力拿出最高的酬薪了。可是从我们这边看却是一份连生活费都不够的低薪.)
②. あなたは自分では一生懸命頑張っているっもりだろうが、プロの目からみたら、まだまだ甘いね。(你自认为是在拼命努力,可是以一个内行的眼光来,你的努力还差得远呢。)
③. 表向きには彼女はおとなしそうだが、他方からみて、とても芯の強いしっかりした子だよ。(表面上看来她很温顺,但从其他方面来看她是个内心非常史|强又穗重的人。)
④. テス卜の成績から見ると出来は悪くはないが、しかし実際の会話となるとあの子はほとんどできない。(从考试成绩来看还不错。但从实际会话能力来看那孩子几乎不行。)
[1]無難◎【ぶなん】【名形動】
(1)无灾无难。(危険や··難のない、こと(さま)。無事。)
△やっかい事にはかかわらないほうが無難だ/最好不涉足麻烦事。
△新味はないが無難なやり方/没有创造性,可是较为妥当的办法。
(2)没有缺点,无可非议『成』,说得··去。(欠点がないこと。また、取り立てて非難すべき天もないが、さして優れてもいないこと。)
△無難な人選/无可非议的人选。
△この服ならまあ無難だ/这服装的话满说得过去。
△この程度ならまず無難だ/做到这个程度也就说得过去了。
[2]陰口②【かげぐち】【名】
背地里骂人,造谣中伤,暗中···坏话。(その人のいないところで言う悪口。)
△陰口をきく。/背地里骂人。
△陰口をたたく人。/造谣中伤的人。
△陰口を耳にする。/听到背地说的坏话。
[3]報酬◎【ほうしゅう】【名】
报酬。(労働や物の使用な···に対するお礼の金銭や物品)
△報酬をもらう/接受〔领取〕报酬。
△報酬を与える/给报酬。
△いかなる報酬も求めない/不求任何报酬。
△手伝ってもらった人々に十分の報酬を与える/对帮忙的人们给足够的报酬。
△報酬は日給で支払う/按日薪给报酬。